83年　デペッシュ・モードはフィルムをステージに投げ入れて「写真を撮って僕に送って」と頼むファンの願いを実行　40年後に写真が一般公開されて話題に

1983年、デペッシュ・モード（Depeche Mode）のコンサートに、あるファンがいました。彼は、バンドに写真を撮って自分に送ってほしいと頼むメモを添えた写真フィルムをステージに投げ入れました。すると、信じられないことに、バンドはそれを実行しました。40年近く経った今、彼の家族がその写真をSNSに投稿して話題に。

このコンサートは1983年に北アイルランドのベルファストにあるアルスター・ホールで行われました。ファンの名前はブライアン・マクドネル。彼は自分の名前と住所を書いたフィルムをステージに投げ、バンドに写真を撮って彼に送ってくれるよう頼みました。すると、信じられないことに、バンドはそれを実行したのです。

40年近く経った今、ブライアンの妹であるアン・マクドネル＝ローレンスが、Facebookのグループ「Belfast Concert Photographs of the 1980s」で、この写真とその裏話を共有したことで話題になっています。

デペッシュ・モードがブライアンに送った写真には、楽屋と思われる場所で撮影されたバンドメンバーが写っていました。

残念ながらブライアンは20年前に心臓発作で37歳の若さで亡くなりました。

妹のアンは英BBCのインタビューに応じ、このコンサートの夜に起きたことを振り返っています。

「デペッシュ・モードは彼のお気に入りで、彼はいつも彼らのことを話していました。私が覚えているのは、彼がコンサートに行ったとき、カメラ用のフィルムを持っていったということだけです。彼は自分の名前と住所を書いて、写真を撮って送ってくれるように頼んだのです。まさか返事が来るとは思ってもみませんでした。それからどのくらい経ったか分からないのですが、彼にフィルムが届きました。すべてデペッシュ・モードの写真だったのです」

アンによると、ブライアンは写真を受け取って喜び、友人や家族に誇らしげに見せびらかしたという。

彼女は最近になって、亡くなった母親の写真を探していた時に、封筒に入ったこの写真を見つけたという。そのあと、デペッシュ・モード関連のFacebookグループに投稿してもらおうとしたものの、誰も返事をくれなかったとのこと。その後、Facebookのグループ「Belfast Concert Photographs of the 1980s」を見つけ、連絡を取ったところ、写真に興味を持ったので、このページで今回公開されることになったそうです。この写真はベルファスト・エンパイア・ミュージックホールのツイッターアカウントでも取り上げられています。

When @depechemode played Belfast in 1983, a young fan called Brian McDonnell, unable to bring a camera into the Ulster Hall, threw a roll of film with his name and address on it onto the stage and let DM take the pictures. These are what the band sent him back. pic.twitter.com/wAeAxuAcUY

— Belfast Empire (@belfastEmpire) September 13, 2022