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ピンク・フロイド『Animals』ニュー・リミックス発売記念 ジャケット秘話

2022/09/16 13:47掲載
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Pink Floyd / Animals 2018 Remix
Pink Floyd / Animals 2018 Remix
ピンク・フロイド(Pink Floyd)が1977年にリリースしたアルバム『Animals』が45年の時を超え、ニュー・リミックスで甦った『Animals 2018 Remix』。ソニー・ミュージックジャパンインターショナルは「ジャケット秘話」を紹介しています。

以下、ソニー・ミュージックジャパンインターショナルより

ピンク・フロイド『アニマルズ(REMIX)』ジャケット秘話。バタシー発電所に豚が飛ぶ、その名は”アルジー“!

1977年発売のオリジナル盤『Animals』のあまりにも印象的なジャケット・デザイン、ロンドンにあるバタシー発電所の煙突の間を漂う空飛ぶ豚は、ロジャー・ウォーターズのアイデアだった。

「当時アルバム・カバーをどうするか考えていた時、“空を飛ぶ豚”を思いついたんだ。バタシーは発電所だったから4本の煙突が立っているわけだ。バンドのメンバーも4人だ。それでふと思いついたのさ"バタシー発電所を飛ぶ大きな豚“のアイデアをね」

デヴィッド・ギルモアも当時を振り返りこう語る

「空飛ぶ豚には名前があった。その名は“アルジー”だ。私も当時撮影の現場にいたんだけど、なんと豚は飛んで消えてしまったんだよ。留め具が壊れちゃってね。空を浮遊してヒースロー空港の飛行ルートに入ってしまったんだけど、もっと高く上れと思ったね(笑)」

ヒプノシスのオーブリー・パウエルは最悪の場合に備えてアルジーを撃つことも考えたができなかったという。

「みんな面白がってたが、こうも考えていた。“史上最悪の航空事故で捕まるかも”ってね。でも警察のヘリよりも豚のアルジーのほうが速く上っていってしまったんだ。分速600メートル以上は出てたと思うよ。ヘリが追いつけなかった。夜にある農場から電話があった。"うちの牛が おたくのピンクの豚を怖がってる”とね。その夜 回収し翌日 また空気を入れ直して飛ばしたんだ」

今回の『Animals (2018 Remix)』では、オーブリー・・パウエルがそのデザインを一新。バタシー発電所は近年大規模な再開発が行われており、改装工事の際にオーブリー・パウエルが建物を新たな視点で撮影、オリジナル盤のデザインを印象的な形で作り替えた。もちろん豚の“アルジー”は今回も登場している。今回の『アニマルズ(REMIX)』のジャケットについてオーブリー・パウエルが語る秘話映像が公開となっている。

●Pink Floyd - Animals 2018 Remix Documentary (Album Cover Shoot) :


映像の訳はこちら:「2018年にリミックスの話が出たんだ。アルバムのカバーを新しくしたいと思った。まさにここで初めて豚を飛ばしたんだ。2本の煙突の間にね。その後発電所は再開発された。大がかりな再開発が行われたから、早くしないと高層マンションに埋もれてしまうと思った。テムズ川の北側からは当時のような発電所が見える。橋の近くの場所から写真家のトルーマンと当時とは違った角度で撮影したんだ。荒涼とした雰囲気を出すため色はあえて暗くした。新しいアルバム・カバーは当時の要素をそのまま残している」

『アニマルズ(REMIX)』はCD、LP、Blu-rayの各フォーマットで2022年9月16日に発売。そして、それらすべてを収納した豪華「限定デラックス・ヴァージョン」(輸入盤)が10月7日に発売されるが、この「限定デラックス・ヴァージョン」に日本のみ“『Animals(REMIX)』ジャケット・アートワーク 全景ポスター“(ジャケット・アートワークには描かれていない部分も含めた、スペシャルな“全景ポスター”)が日本独自特典として封入される(※ソニー・ミュージックジャパンより出荷される商品にのみ封入される限定特典となります)。


アルバムはYouTubeほかで聴けます。