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ザック・ワイルド「ブラック・サバスを初めて聴いた時、アルバムを聴いている間、ずっと怖かった」

2022/09/14 18:30掲載
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Ozzy Osbourne and Zakk Wylde
Ozzy Osbourne and Zakk Wylde
ザック・ワイルド(Zakk Wylde)は、ブラック・サバス(Black Sabbath)を初めて聴いた時、「アルバムを聴いている間、ずっと怖かった」という。米Revolver Magazineのインタビューの中で話しています。また、90年代にオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)のレコーディングで、かつてザ・フーが『Tommy』の制作で使ったコンソールを使用することになった時のオジーの愉快なエピソードについても話しています。

Q:オジー・オズボーンを最初に知った時

「美術の授業中だった。俺の仲間のトミー(彼は11歳くらいだったかな)は、顎のない頭蓋骨の彫刻を持っていた。それが今のブラック・レーベル(ソサイアティのロゴ)の頭蓋骨の基本になっているんだよ。その顎のない頭蓋骨に稲妻が通っていて“ブラック・サバス666”と書いてあったんだ。

俺は“わあ、これは何?”と聞くと、彼は“兄が聴いてるロックバンドだよ”と教えてくれた。それがすごくかっこよく見えたので、それが何なのか知りたくなったんだ。そのあと、母とショッピングモールに行ったら、母が“レコードを買っていいわよ”と言ったので、(ブラック・サバスのLP2枚組コンピレーション・アルバム)『We Sold Our Soul for Rock 'n' Roll』を買ったんだ。

サバスの曲を生まれて初めて聴いた。レコードをかけて、アルバムを聴いている間、ずっと怖かった。最初に針を置いたときはカトリック教徒だったんだけど、2枚目のLPの途中からは完全に悪魔崇拝者になっていた。そしてアルバムの終わりには、ブラック・サバスを作ってくれた神様に感謝するために、カトリックに戻ったんだ」

Q:オジーとのレコーディングで特に印象に残っているエピソードや思い出は?

「90年代にニューヨークのベアズビル・スタジオに行ったんだけど、そこにあったコンソールはザ・フーの『Tommy』で使われたものだった。エンジニアがオジーにこのコンソールが何なのか説明していた。俺や君ならきっと“これはすごい!”と思っただろうね。だって、歴史の一部だから。ザ・フーの『Tommy』はこのコンソールで録音されたんだよ。

(エンジニアが)“オジー、これで何が録音されたか知っているかい?『Tommy』だよ”と言うと、オジーは“え? トミーって誰?”と言っていた。彼は“オジー、『Tommy』を録音したんだよ”と言うと、オジーは“トミーって誰だ?”と言い、彼は“ザ・フーだよ!オペラの『Tommy』!”と言っていた。

オジーは“おおっ”って言ったあと、俺に寄りかかってきて“石炭を使ってこれを燃やしちゃおう!”って言っていた。エンジニアは、オジーに歴史的事実を印象づけようとしていたけど、オジーは関心がなかったんだ。彼はギヤヘッド(機材に興味を持っている人)じゃないんだ。マイクをくれ、歌わせてくれって感じなんだよ」