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マイルス・デイヴィス 83年<モントリオールジャズフェス>から「Code 3」の未発表ライヴ音源公開

2022/09/10 01:16掲載
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Miles Davis / That's What Happened 1982-1985: The Bootleg Series, Vol. 7
Miles Davis / That's What Happened 1982-1985: The Bootleg Series, Vol. 7
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のオフィシャル・ブートレグ・シリーズ第7弾『That's What Happened 1982-1985: The Bootleg Series, Vol. 7』から、ディスク3に収録される1983年7月7日の<モントリオールジャズフェスティバル>でライヴ録音された「Code 3」の未発表ライヴ音源が公開されています



この作品は9月16日発売。リリース元はSony Legacy。

このシリーズはマイルスの伝説的なキャリアの様々な時代に深く光を当てています。

今回の第7弾では1982年から1985年までのスタジオ音源を収めたCD2枚と、1983年7月の<モントリオールジャズフェスティバル>でライヴ録音されたマイルス最後の素晴らしいバンドの完全なコンサートを収録したCDの計3枚で、トータル約4時間の未発表音源が収められています。

サイドマンには、J・J・ジョンソン、ジョン・マクラフリン、アル・フォスター、ジョン・スコフィールド、マイク・スターン、マーカス・ミラー、ダリル・ジョーンズなどが名を連ねています。

同日には、CD版のハイライトとなるアナログレコード2枚組も発売されます。

以下、日本盤インフォメーションより

この未発表音源発掘プロジェクトはマイルス生誕85周年の2011年からリリースを重ねてきた。シリーズ第7弾となる今回の企画では、1975年から6年に及ぶ一時引退期を経て復活した時期のマイルスにフォーカスしている。約4時間におよぶ未発表音源が新たにマスタリングされ、初リリースとなる。

【DISC1】と【DISC2】には『スター・ピープル』『デコイ』『ユア・アンダー・アレスト』の未発表スタジオ・テイクが、【DISC3】には1983年7月7日モントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ音源が収録される。
なお、6月18日(土)に開催される「レコード・ストア・デイ2022」では、今作の【DISC3】に収録されるモントリオール・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ音源のアナログ盤『What It Is: Montreal 7/7/83』が、数量限定で発売される

【DISC1】収録の全10曲中8曲は1983年リリース・アルバム『スター・ピープル』からのスタジオセッション未発表テイク。マイルス復帰後のスタジオ・レコーディング第2弾となるこのアルバムは長年制作に携わったテオ・マセロ最後のプロデュース作品となった。パーソネルはJ.J.ジョンソン(トロンボーン)、ビル・エヴァンス(サックス)、マイク・スターン(ギター)、ジョン・スコフィールド(ギター)、マーカス・ミラー(ベース)、アル・フォスター(ドラムス)、ミノ・シネル(パーカッション)。マイルスはトランペットとキーボードでクレジットされている。残り2曲「フリーキー・ディーキー」パート1&2はマイルス自身のプロデュースによる1984年発表『デコイ』のセッションから。1983年6月30日、ニューヨークのA&Rスタジオでの録音。参加メンバーはジョン・スコフィールド(ギター)、ダリル・ジョーンズ(エレクトリック・ベース)、ロバート・アーヴィングIII(リン・ドラム・プログラミング)、ミノ・シネル(パーカッション)。この未発表セッションはジョン・スコフィールドのコレクションから提供された。

【DISC2】は1985年リリース・アルバム『ユア・アンダー・アレスト』からのスタジオセッション未発表テイク。プロデュースはマイルスとロバート・アーヴィング・ジュニア。シンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」といった時代を反映したヒット・ソングを演奏し話題となったアルバム。パーソネルはボブ・バーグ(ソプラノ・サックス)、ジョン・スコフィールド(ギター)、ロバート・アーヴィングIII(キーボード)、ダリル・ジョーンズ(エレクトリック・ベース)、アル・フォスター(ドラムス)、ヴィンス・ウィルバーン・ジュニア(ドラムス、ドラムプログラミング、パーカッション)、スティーヴ・ソーントン(パーアッション)とジョン・マクラフリン(ギター、「カティア」で参加)。この未発表録音はスティーヴ・バーコウィッツとデイヴ・ダーリントンが2022年ニューヨークのベース・ヒット・レコーディングスでミックスしている。

【DISC3】は1983年7月7日、モントリオールのサン・ドニ・シアターでのライヴを収録。パーソネルはジョン・スコフィールド(ギター)、ビル・エヴァンス(サックス、フルート、エレピ)、ダリル・ジョーンズ(ベース)、アル・フォスター(ドラムス)、そしてミノ・シネル(パーカッション)。ライナーノーツは昨年2021年12月7日に逝去した比類なきジャーナリスト=グレッグ・テイトが執筆している。解説の中でグレッグ・テイトは80年代マイルスに“なぜそんなに音楽が変化するのか”と質問したエピソードを記しており、マイルスは「あなたが音楽を変えるんじゃない、音楽があなたを変えるんだ」と答え、さらには「評論家がやれということを演奏するんじゃない、身体がプレイしろということを演奏する」と続けたという。

プロデュースはグラミー賞受賞歴のあるスティーヴ・バーコウィッツ、マイケル・カスクーナとリチャード・シーデル、マスタリングはこれまでもソニーミュージックのマイルス企画を手掛けているマーク・ワイルダー。


以下は以前に公開された音源・映像

「Hopscotch (Slow)」


ボックス開封映像


「What It Is (Live In Montreal - July 7, 1983)」


ティナ・ターナーのカヴァーである「What's Love Got To Do With It」


●3CD


●2LP
■『That's What Happened 1982-1985: The Bootleg Series, Vol. 7』

●3CD

DISC: 1

1. Santana (13:06)
2. Minor Ninths, Part 1 (3:13)
3. Minor Ninths, Part 2 (4:13)
4. Celestial Blues, Part 1 (8:05)
5. Celestial Blues, Part 2 (4:04)
6. Celestial Blues, Part 3 (6:57)
7. Remake of OBX Ballad (5:00)
8. Remake of OBX Ballad Sessions (7:17)
9. Freaky Deaky, Part 1 (9:50)
10. Freaky Deaky, Part 2 (5:25)

DISC: 2

1. Time After Time (alternate) (5:53)
2. Time After Time (full session) (8:58)
3. Theme From Jack Johnson (Right Off) / Intro (8:30)
4. Never Loved Like This (studio session demo) (5:00)
5. Hopscotch (slow) (5:39)
6. Hopscotch (fast) (6:59)
7. What’s Love Got To Do With It (4:25)
8. Human Nature (alternate) (5:59)
9. Katia (full session) (10:24)

DISC: 3

1. Speak (That’s What Happened) (12:27)
2. Star People (9:21)
3. What It Is (6:58)
4. It Gets Better (12:25)
5. Hopscotch (7:51)
6. Star On Cicely (9:12)
7. Jean-Pierre (7:34)
8. Code 3 (6:36)
9. Creepin’ In (10:36)

●2LP

DISC: 1

1. Santana (13:06)
2. Duet (Part 2) (4:32)
3. Celestial Blues (Part 2) (4:03)
4. Remake Of OBX Ballad (4:59)
5. Time After Time (alternate) (5:53)
6. What’s Love Got To Do With It (4:25)
7. Human Nature (alternate) (5:59)

DISC: 2

1. Freaky Deaky (vinyl Edit) (7:48)
2. Never Loved Like This (studio session demo) (5:16)
3. Hopscotch (fast) (6:59)
4. Intro (8:30)
5. Katia (full session) (10:24)