メタリカ(Metallica)のベーシスト、
ロバート・トゥルージロ(Robert Trujillo)は
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)のバンドでも活躍しました。オジーと
ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)、2人のシンガーのベースについての考え方の違いについて、Revolverのインタビューの中で話しています。
「幸運なことに、僕は何年もオジーと一緒に仕事をすることができたし、ザック(・ワイルド)とは90年代にオジーのバンドで一緒に演奏した。ボブ・デイズリーのベース演奏とリズムセクションにはいつも刺激を受けていたよ。
オジーはよく僕に“ロブ、俺はお前の一番の友達だぜ。俺はベースが好きだから親友なんだ。音量を下げないでほしい。音を大きくしてくれ!(笑)”と言っていた。シンガーは普通そんなこと言わないよ(笑)。そんなことを言ってくれる歌手は、メタリカとジャムったときの
レディー・ガガ(Lady GaGa)くらいしかいない。ジェイムズ(ヘットフィールド)の場合はちょっと見て、何だよ?って感じだよ(笑)」
ロバートは、オジーとジェイムズの違いについて、さらにこう話しています。
「ジェイムズはね、ベースが大好きなんだ。彼はただ、自分が歌おうとしているときにベースが聞こえてきて、それが自分の音のバブルを支配してしまうのが嫌なんだ。だからもう(オジーの時は)天国にいる気持ちだったよ。“もっと大きな音で演奏してくれ...もっと聞きたいんだ”って言ってくれるんだからね」
オジーの特徴的なサウンドの方程式におけるベースの役割について、彼はこう話しています。
「オジーのソロ・アルバムにおけるベース・プレイのスタイルは、レシピの重要な要素なんだ。“No More Tears”のような曲では、曲の中で顕著にメロディーを表現しているし、“Crazy Train”や“S.A.T.O”のような曲でもパワフルなアクセントが効いているだろ。
だからベースは、オジーのソロとブラック・サバスの両方のバンドにとって非常に重要だったわけだ。ベース・プレイヤーとしての僕にとって、そこはお菓子屋にいる子供なんだよ。とても特別な場所なんだ。多くの人が“オジーのバンドと言えば、ギターだよね”と言うけど、そうじゃない、ベースについてもそうなんだ......すべてについてそうなんだよ。素晴らしい、信じられないほどソウルフルなシンガーとのパワートリオのようなものなんだ」