Phoenix, photo by Shervin Lainez
フランスのインディーロックバンド、
フェニックス(Phoenix) は5年ぶりの新アルバム『Alpha Zulu』を11月4日発売。リリース元はLoyaute/Glassnote Record。
スタジオ・アルバムのリリースは2017年の『Ti Amo』以来。
アルバムからの先行シングルとして
ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend) の
エズラ・クーニグ(Ezra Koenig) がヴォーカルで参加した「Tonight」のミュージックビデオが公開されています。外部のヴォーカリストが彼らの楽曲に参加するのは今回が初めて
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以下インフォメーションより
グラミー受賞、フランス生まれのインディー・ロックバンド、フェニックスが『Alpha Zulu』と題されたニュー・アルバムを2022年11月4日、Loyaute/Glassnote Recordsからリリースする。グループ自らがプロデュースを手掛け、ルーヴル宮内のパリ装飾芸術美術館でレコーディングを敢行。自然に湧き出すかのようなキャッチーなメロディ、常に革新的なプロダクション。それらの融合によって完成したアルバムは、2022年を代表するベスト・アルバムの1枚となるに違いない。 2017年の『Ti Amo』以来となるアルバム『Alpha Zulu』。フェニックスが過去20年間にわたって如何に愛され、そして今なおポップカルチャーに影響を与え続けている理由を、即座に教えてくれる。 本日リリースされた新曲「Tonight」には、ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグがデュエットで参加。外部のボーカリストが彼らの楽曲に参加するのは、初の試みとなったが、結果は正しく崇高だ。オスカー・ボイソンが監督したビデオは、東京とパリ(一部は装飾芸術美術館内の彼らのスタジオ)で撮影され、エズラとフェニックスが、世界のまったく異なる場所にいながら類似した空間に生息している。 ▼「Tonight」について、フェニックスからのコメント “この曲は、パリのルーヴル宮にある装飾芸術美術館内の僕たちのスタジオで書きました。デュエット曲にしたいと思った僕たちは(僕たちにとっては初の試みです)、すぐさまエズラのことを考えました。彼とは、長年たびたび同じ音楽フェスに出演したのがきっかけで知り合い、今は良き友人です。彼はリモートで参加してくれましたが(これも僕たちにとって初めての経験)、驚いたことにそれが凄く楽しかったんです。彼の録音した音源が届けられる度に、僕たちのスタジオはクリスマスがやって来たかのような気分でした。この曲は、率直さ、壮麗さについて歌われていて、ブロマンス(男性同士の友愛)も少しだけ。唯一無二のマニー・マロキンがミックスを担当してくれました。どうぞ楽しんでください!” フェニックスのアーティストブック『Liberté, Egalité, Phoenix!』(2019年出版)に記載されている通り、トーマス・マーズ(ボーカル)、クリスチャン・マザライ(ギター)、ローラン“ブランコ”ブランコウィッツ(ギター/キーボード)、デック・ダーシー(ベース/キーボード)の4人の付き合いは、家族も同然、30年以上にわたっている。彼らは今世紀で最も優雅なコンセプトのポップロック・アルバムの幾つかを生み出してきたが、結成以来初めて、最も抵抗のない道を歩んで、どこへ導かれるのかを確かめようとしていたと、ブランコはその本の中で語っている。 ▼アルバムはルーヴル宮内のパリ装飾芸術美術館の中でレコーディング 2020年の春、別れを告げた後、彼らはしばらくの間、互いに再会できないことを悟っていた。フェニックスのメンバーは単独で音楽に取り組むことはほとんどなく、リモートでアイデアを試すこともなかった。数ヶ月後にようやく再会できた時、「僕たちはすっかり夢見心地でしたよ」と、クリスチャンは目を丸くして驚嘆する。加えて、新しいレコーディングスペースにも舞い上がっていた。「美術館で、何もないところから何かを創造するのは素晴らしい冒険だと感じました」と、ブランコ。「よってパンデミック中でも、僕たちは空っぽの美術館によって、この世界に生きることができました」。 ロックダウン中は、彼らは離れた入口を使う必要があり、美学の歴史が溢れかえる暗く、人影のない部屋を10分間歩くこととなった。 スマホのライトに照らされる布を掛けられた彫像、煌めくメンフィス群、彼らのスタジオに入る直前のナポレオンの“壮大で、間抜けな”金の王座。「少し不安ではありました。あまりに周囲に美しいものがありすぎて、何かを創造するのは少し難しいのではないかと」と、クリスチャン。「しかし逆だったんです。僕たちは音楽制作を止めることができませんでした。最初の10日間で、ほぼアルバムの全曲を書き上げました」。 今回彼らは、2019年に他界した、彼らの最も信頼できるコラボレーターで友人だった故フィリップ・ゼダールの魂に導かれて、歓喜あふれる創造性の爆発を自分たちだけで乗り切った。「こんなに甚大な損失は今までなかったくらい」とクリスチャンは、彼らのブレイクのきっかけとなった2009年のアルバム『Wolfgang Amadeus Phoenix』に魂を吹き込んでくれた楽しい友人、ゼダールについて語る。「彼の閃きを感じる瞬間が多くありました。素早く何かを投げる時、ジュテ(投げて)と彼は言うんです」。 美術館での制作はフェニックスにとって、ある意味、納得させられる結果となった。ベルサイユで育った彼らは、子どもの頃から周囲にある抑圧的なフランスの古典主義に反抗していた。つまり文化は美術館に所蔵されるものという考えに反対だった。それなのに、フランスの最も重要な文化大使となった4人が、そのような空間で新作を制作するとは。これが見事に功を奏した。装飾芸術美術館の展示から離れたところにある彼らのスタジオは、ゴチャゴチャと作品を置く保管スペースとなり、ダリの隣りに中世作品、ラランヌの彫刻。「美術館の舞台裏は、マッシュアップのようなんです」とデック。「ある意味とてもポップです。僕たちの音楽の作り方にも似ています」。
以下は以前に公開された映像
「Alpha Zulu」のミュージックビデオ
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■『Alpha Zulu』
1. Alpha Zulu
2. Tonight feat. Ezra Koenig
3. The Only One
4. After Midnight
5. Winter Solstice
6. Season 2
7. Artefact
8. All Eyes On Me
9. My Elixir
10. Identical