ポール・スタンレー、キッスが新曲を作らない理由を語る

キッス（KISS）はなぜ新曲を作らないのでしょうか？　ポール・スタンレー（Paul Stanley）はインタビューの中で、キッスの新曲を作ることに興味がないと述べ、バンドが何を出すにしても、過去の楽曲や多くのヒット曲には敵わないと考えていることを明かしています。

ポッドキャスト『Howie Mandel Does Stuff』に出演した際、ホストのHowie MandelとJackelyn Shultzから、バンドが新曲に取り組んでいるのかどうか質問されたスタンレーはこう答えています。

「していないよ。過去には絶対に敵わないという結論に達したからね。劣っているからというわけではなく、人生の重要な時期とのつながりがないんだ。“18歳の時にこの曲を聴いたなぁ”とか“初めてデートした時にこの曲を聴いたなぁ”とか、そういう時を経て刻まれた風合いがないんだよ。それでは勝負にならない。曲というより、ある時点の人生のスナップショットなんだ。

この10年の間に2枚のアルバムを作ったけど、その中には俺が今まで書いた曲と同じくらい良い曲も入っている。でもそれは新しい曲なんだ。

“新しいアルバムを作ればいいじゃないか”と誰かが言うけれどね、新しいアルバムを作って、曲を作って......俺らには“Modern Day Delilah”という曲があるんだけど、これは“Love Gun”や他のどの曲にも負けないくらい良いんだ。だけど、まだ熟成されていない。それが何であるかだけでなく、それが何に囲まれているかによってでもあるんだ」

キッスが新曲をリリースすることに興味がない理由について、さらにこう説明しています。

「それは自分自身を失望させることになると思うんだ。失望に打ちひしがれるわけではないけど、心血を注いでやっていることが、なんとなく失礼のないような感じで頷かれたとき、他にもっとやりたいことがあるんじゃないかと思うんだよ」