Helloween - Photo: Martin Häusler
ハロウィン(Helloween)の
マイケル・キスク(Michael Kiske)はチリのRadio Futuroのインタビューの中で、昨年リリースしたバンドの最新アルバム『HELLOWEEN』に対するポジティブな反響について語り、またどのようにしてアルバムで
アンディ・デリス(Andi Deris)とヴォーカルをうまく分けることができたかについても話しています。
「かなり予想外だった。良い結果を出すだろうと思っていたけど、完璧だったね。
アルバムに携わっていると、自分がやっていることを客観的に見ることはとても難しいんだ。自分がやるべきことをただやるだけ。どの曲も常にベストを尽くす。バンド内の精神はとても良いし、助けになるけど、人々がそれをどう聴くかは分からない。だから、自分にできる最善のことは、すべてをフェードアウトして、何も考えず、ただ自分にとってすべての曲がエキサイティングになるように努力することなんだ。成功とか、批評家がどう見るかとか、そういうことを考えなければ考えないほど、アルバムにとって良いものになる。簡単なことではないけど、そのようなことに振り回されないように、フェードアウトしていくような規律が必要なんだよ。
このアルバムの評判の良さには驚いたけど、もちろん、特に昨年は、とても嬉しいモチベーションになったよ。パンデミックの真っ只中にリリースしたんだけど、インタビューを受けて、人々の反応を見ることで、前向きな気持ちになれたんだ」
キスクとアンディ・デリスがアルバムでヴォーカルを分け、さらにカイ・ハンセンが参加するというのを、どのようにしてうまくやってのけたかについて、キスクは次のように語っています
「実際、素晴らしかったよ。とても簡単だった。難しいだろうと思っていたけど、そうではなかった。僕とアンディの間にはエゴのぶつけ合いがなかったからね。僕たちはテネリフェ島で毎日のように会っていた。
レコーディングに入る前に、デニス・ワードに“これはアンディっぽいな”“これはマイケルっぽいな”という感じで、分けてうまくいきそうな大まかな案を作ってもらっていたんだ。そうやってアプローチしていったんだよ。あくまでも案なので、まだ決まったものではなかったんだ。
ある日、僕がスタジオに行くと、アンディが前の晩に何か録音していたり、あるいは録音していた最中だった。彼はそれにあまり満足していなかった。彼は“僕もあれこれ試しているんだけどね。試してみない?”と話していた。そうやって、その曲に一番合うサウンドを見つけ出していったんだ。
“これはアンディ・デリスの曲だ。彼が歌うべきだよ”とすぐにわかるような曲もたくさんあるし、あるいは“これは典型的なキスクの曲だ。(キスクのヴォーカルで)いいよね”というものある。例えば“Angels”のように、あれはほとんどキスク・ソングで、サッシャ(ゲルストナー)が僕の声を頭に浮かべながら書いたものだということがはっきりしていた。
他の曲、特にアンディが自分の曲を書くときは、“Fear Of The Fallen”のときのように、僕の声を頭に入れながら書かなければ、アンディが歌うのが一番よく聞こえるんだ。“Fear Of The Fallen”の場合は、彼は2人のシンガーを頭に浮かべながら書いていて、それがうまくいったんだよ。
とても簡単だったよ。試してみるだけで、誰が一番いいのかがすぐにわかるからね。カイがやったほうがいいと思うものもあったしね」