listen to music while studying
音楽を聴きながら勉強する人は成績が良いという。米国人2,000人を対象に、音楽と勉強の習慣の関係について調べたところ、音楽をかける人は、無音で勉強する人よりもGPA(※大学の成績を分析し数値化したもの/4.0 〜 0.0/欧米では多くの大学が成績の指標として採用)が3.2以上である可能性が高かったという。(84% 対 78%)。
この調査は、オンライン大学のCSU Globalの委託によりOnePollが最近実施しました。
2,000人の回答者の半数は定期的に音楽を聴きながら勉強していると回答し(49%)、60%はバックグラウンドで何かが流れている方が勉強がはかどると回答しています。
勉強中に聴くジャンルは、クラシック音楽(31%)、R&B(28%)、カントリー(28%)が上位を占めました。また、音楽だけにとどまらず、自然音(30%)、現実世界の音(26%)、ポッドキャスト(24%)を勉強中の心地よいバックグラウンド・サウンドとして挙げる人もいました。
音楽を聴きながら勉強した人の割合は若い人ほど多く、18歳から25歳の回答者の58%が勉強中に音楽を聴いたと回答したのに対し、58歳から76歳の回答者では41%にとどまっています。
また、勉強中に音楽を聴いている人のうち、80%が「癒しになる」と答え、4人に3人が「情報を吸収するのに役立つ」と考えています。同様に、勉強中に音楽を聴く人の81%が、勉強をより楽しくするのに役立つと考えています。
今回の調査では、音楽を聴きながら勉強するのが好きな人とそうでない人の違いについても掘り下げています。学校で集中していると回答した3分の2のうち、過半数が勉強中に音楽を聴いていました(58%)。
また、音楽を聴きながら勉強する人は、情報を記憶するために記憶装置やメモ用紙などのクリエイティブツールを使う傾向が強いことがわかりました(52% vs 36%)。そのためか、音楽を聴いている人の64%が「テストが受けやすくなった」と回答し、80%が「授業への心構えができた」と感じていることがわかりました。
この傾向は教室の外にも広がり、職場でも続いているようです。現在、米国人の3人に2人が仕事中に音楽を聴いているという。その多くが音楽を聴きながら仕事をすることで生産性が上がると感じており(89%)、さらにその多くは、音楽を聴くことで仕事がより楽しみになったと回答しています(84%)。
回答者が勉強中に聴くお気に入りの曲は、アグネス・オベルの「Riverside」、ボブ・シーガーの「Against the World」、ドレイクの「God's Plan」などが挙げられています。
CSU Globalの教育・学習プログラムディレクターであるChristina Agvent博士は「Spotifyのインストゥルメンタル音楽のプレイリスト、Calmの心地よい瞑想、YouTubeの雨音など、学生が勉強習慣を助けるために利用できるプラットフォームはいろいろあります。すべての学生の好みや勉強のスタイルに合うものがそこにあるのです」と声明で述べています。
今回の調査によると、平均的な人は週に5時間半勉強するのに対し、音楽が好きな人は週に7時間以上勉強する傾向がありました。
回答者の58%は、集中力を高めるために、勉強中にBGMを聴くことを許可することを学校が検討すべきであると考えています。
Agvent博士は「勉強中に音楽を聴くことは、集中力を高めるために非常に有効なツールになります。私はすべての人に、さまざまなジャンルや他のサウンドを試し、教育経験を助けるために自分にとって最適なものを発見することをお勧めします」と述べています。