The B-52's / Cosmic Thing
アルバムのプロデューサーを誰にするか、その決めては霊能力だった。米バンドの
The B-52'sは1989年にリリースしたカムバック・アルバム『Cosmic Thing』の制作にあたり、霊能者の意見を取り入れて、
ナイル・ロジャース(Nile Rodgers)と
ドン・ウォズ(Don Was)をプロデューサーに選んだと、最新インタビューの中で明らかにしています。
The B-52'sは今年4月にフェアウェル・ツアーの開催を発表しました。ニューヨーク・タイムズ紙はこのツアーにあわせて、長年のキャリアを振り返るインタビューを行っており、その中で『Cosmic Thing』についても話しています。
The B-52'sは1985年にギタリストのリッキー・ウィルソンが亡くなり、その後、数年間の活動休止を経て、1989年にアルバム『Cosmic Thing』をリリース。シングルもヒットし、バンド史上最大の売り上げを記録しました。
ナイル・ロジャースとドン・ウォズをプロデューサーに選んだことについて聞かれると、メンバーの
ケイト・ピアソン(Kate Pierson)はこう話しています。
「トッド・ラングレンに話をしたんだけど、彼は“僕には命令する権限がある。僕が何をすべきか指示するから、僕の言うとおりにしてくれ”と言っていた。彼はそういう言い方はしなかったけど、“命令”という言葉を使ったので、私たちは“これはダメだ”と思ったのよ(笑)」
「霊能者だけど音楽のことは何も知らない友人の母親が、プロデューサーたちのリストを見て、“スピリットガイドはナイル・ロジャースとドン・ウォズも好きよ”と言ったのよ。彼女は彼らが誰なのか全く知りませんでした」
バンドは霊能者の意見を取り入れて、アルバムの6曲はナイル・ロジャースが、残りの4曲はドン・ウォズがプロデュースしました。