バングルス(The Bangles)の
スザンナ・ホフス(Susanna Hoffs)が小説家デビュー。デビュー作『This Bird Has Flown』を海外で2023年4月4日に発売します。出版元はLittle, Brown。
なぜ小説を書こうと思ったのか? 米エンターテインメント・ウィークリーのインタビューの中でこう話しています。
「私はずっと読書家で、小説、映画、演劇、絵画、歌など、他の人の物語の中に入り込むのが好きでした。いつか自分の小説を書きたいと夢見ていました。そして“今でなければいつ?”と思い、思い切って挑戦してみました。
嬉しいことに、部屋に一人で座って何時間も書き続けていると、思いのほか自由な気分になれました。おそらくこの小説は、セクシーな新しいロマンスの最初の一歩を探るという、私の逃避的な性格と関係しているのかもしれません」
Q:ストーリーはどのように生まれたのですか?
「この物語に影響を与えた2つのテーマに惹かれました。過去の人間関係の亡霊が、真の愛と幸せを見つけるチャンスを脅かすのだろうか? 私たち自身の個人的な悪魔が、仕事で成功することを阻んでいるのだろうか?
主人公をミュージシャンやソングライターにしたのは、私がよく知っている仕事だからです。音楽を作る喜び、演奏するスリリングさだけでなく、音楽ビジネスの難しさを体験してきました。また、観客に聞こえるのではないかと思うほど心臓がドキドキしながら観客と向き合い、どうにかして自分の声を見つけるということが、どのようなものなのか、読者にその姿の裏側を覗いてもらいたかったのです」
Q:執筆のプロセスはどのようなものですか、また音楽制作との違いは何ですか?
「小説を書くのは、本当に孤独な行為でした。曲作りは、ほとんどの場合、他のミュージシャンとコラボレーションしています。例えば、“Eternal Flame”は親友のビリー・スタインバーグとトム・ケリーと一緒に書きました。
小説を書くという作業は、本当に爽快なものでした。まるで別世界の扉を通ってきたかのように、登場人物たちと一緒に架空の世界に逃げ込むことができるのです。音楽が旅の道しるべになってくれました。曲をきっかけに登場人物が話し始めると、その言動や表情まで書き留めようと奔走しました。まるで想像の中で人形遊びをしているような感覚でした。家族の誰かがドアをノックして、“一緒にご飯を食べよう”と誘ってくれるまで、何時間も入り込むこともありました」