リヴァプール　ビートルズ観光産業のパイオニア2人を名誉市民として表彰　市長「大きな恩義を感じている」

数百万ポンド（数億円）と言われるリヴァプールのビートルズ観光産業のパイオニアとして知られる二人が、名誉市民として表彰されました。同市の市長ロイ・グラデンは、市は彼らに「大きな恩義を感じている」と述べています。

キャバーン・シティ・ツアーズのビル・ヘックルとデイヴ・ジョーンズは、リヴァプール市庁舎で行われた式典で名誉市民賞を受賞しました。

代表取締役のビル・ヘックルは、1982年にビートルズのガイドになるための訓練を受け、1983年にキャバーン・シティ・ツアーズを設立しました。1986年にはジョーンズが加わり、初のビートルズ・コンベンションが開催されました。それはすぐに毎年恒例の＜マシュー・ストリート・ミュージック・フェスティバル＞に発展し、30万人以上の人々がこの街に集まるようになりました。

1991年には、リヴァプールのバスツアーである「マジカル・ミステリー・ツアー」と、ビートルズの聖地のひとつ、キャヴァーン・クラブを買収しました。彼らはキャヴァーンを閉鎖された建物から、主要なライヴハウスと人気の観光スポットへと変貌させました。

2015年にはビートルズ4人の銅像を寄贈。ピアヘッドに設置されたジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの像は、街で最も写真撮影されるランドマークの1つになっています。

同協議会は、ビートルズのレガシーは毎年約1億ポンドの価値があり、年間60万人以上の訪問者を集めていると推定しています。

グラデン市長は「この栄誉は リヴァプールのビートルズ観光産業のパイオニアにふさわしいものです。彼らは、この街の他に類を見ない音楽遺産が観光客を惹きつける可能性があることを見出すビジョンを持っていました。彼らの遺産は私たちの身近に存在しています」と話しています。

ジョーンズは次のように語っています。

「私たちは、この街の唯一無二な音楽遺産を宣伝し、メディア、観光業界、そして訪問者にリヴァプールの精神を紹介し、彼らの経験を高め、世界の他の街ではできないようなものを提供しようと考えました。私たちの活動がこのように評価されたことに、大きな誇りを感じています」