Megadeth / Killing Is My Business... and Business Is Good!
メガデス(Megadeth)のデビューアルバム『Killing Is My Business... and Business Is Good!』は、速いテンポと疾走するリフで知られていますが、もともとは速くなく、ブラック・サバスのようなサウンドだったという。では、なぜ速くなったのか? それは1通のファンレターに書かれていた「メタリカより速くして!」という要望だったと、元メンバーの
デイヴィッド・エレフソン(David Ellefson)が語っています。
エレフソンは自身のウェブサイトで、こう明かしています。
「KIMBが人類史上最も速いスラッシュ・アルバムであることは広く知られている。しかし、バンド内でのテンポの速さは、必ずしもそうであったわけではなかった。1983年の半ばから後半にかけてグループを結成して最初の曲を作ったときは、テンポはもっともっと遅かったんだ。実際、ほとんどブラック・サバスのテンポだった。“The Skull Beneath The Skin”は半分近いテンポで録音され、それがこの怪しげなグルーヴと重さを生んだと記憶している。“Chosen Ones”も同様で、よりギーザー(バトラー)っぽく指でベースラインを弾いていた。
しかし、ある日、デイヴ宛のファンレターが届き、そこには“あなたの新しいバンドがメタリカより速いことを願っています”と書かれていて、ブームが去った...ゲームオーバーとなったんだ! その夜のリハーサルで、すべてのテンポが劇的に速くなり(最低でも1分間に20〜40拍!)、KIMBは、スラッシュというジャンルの創始者たちによって、スピードがクールさの主要な呼び物となる軌跡を示す真の転換点となった。EXODUSはすでに地獄のように速かったし、ケリー・キングが彼らのライヴを見た後、SLAYERもそれに続くことになる」