NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)ムーヴメントの代表格バンドのひとつ、
サムソン(Samson)。アイアン・メイデンに加わったブルース・ディッキンソンの後任として加入して活躍したヴォーカリストのニッキー・ムーア(Nicky Moore)が死去。75歳でした。英Metal Hammer誌によると、ムーアはパーキンソン病と診断され、晩年は老人ホームで過ごしました。
ムーアのロックバンドでのキャリアは、1969年に結成したHackensackからスタートした。1974年に解散した後はタイガー(Tiger)に加入。その後、1981年末にサムソンに加入。アルバム『Before The Storm』(1982年)は過去最高のセールスを記録するが、ポップな面を強調した『Don't Get Mad, Get Even』(1984年)は成功せず、ライヴ・アルバム『Thank You And Goodnight』でバンドはこの時代を終える。
サムソンの後、ムーアは元ギランのベーシスト、ジョン・マッコイを擁するマンモス(Mammoth)を率いた。その後は、ソロ・アーティストとして活動し、自身のバンドThe Blues Corporationを率いたほか、ウリ・ジョン・ロートのElectric Sunでヴォーカルも担当した。
2000年、ムーアはサムソンに復帰するが、2002年8月にギタリストのポール・サムソンが癌で亡くなり、バンドはその歴史を閉じた。