ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)は、<ニューポート・フォーク・フェスティバル>にサプライズ出演し、22年ぶりのフル・パフォーマンスを行いました。当日のオフィシャル・ライヴ映像が公開されています。
ミッチェルは、
ブランディ・カーライル(Brandi Carlile)がキュレーションしたフェスのクロージングセット<Joni Jam>としてフル・パフォーマンスを行い、計13曲を披露しています。ミッチェルがフル・パフォーマンスを行うのは海外のセットリストサイトsetlist.fmによると2000年6月2日以来です。
2015年に脳動脈瘤を患って以来、健康問題に苦しみ、ほとんど人前に姿を現さなかったミッチェル。久々のフルライヴでしたが、緊張はしなかったという。パフォーマンス後に出演した米TV番組『CBS Mornings』の中で、その心境を語っています。
「観客の前で緊張したことはないのよ」「いいものにしたかった。そうなるかどうか自信はなかったけど、今夜はそんなに悪い音じゃなかったわよ!」
ミッシェルは、脳動脈瘤から回復してから過去数年間、彼女のカリフォルニアの自宅で、さまざまなミュージシャンが集まって彼女の曲に合わせて歌うジャムセッション『Joni Jam』を頻繁に行っていました。カーライルは『Joni Jam』でミッチェル自身が「Summertime」を歌うのを聞いて、将来ニューポート・フェスで、このジャムセッションを再現することを自分の使命にしたと、同番組の中で話しています。
ミッチェルがこのフェスティバルに出演するのは1969年以来とのこと。50年以上ぶりにニューポートを訪れたミッチェルは、健康上の問題から最近まで演奏することができなかったギターも演奏しました。
ミッチェルはギター演奏について「勉強中よ」と言い、「ネットにアップされているビデオを見て、自分の指の置き場所を確認しているのよ。脳動脈瘤になると、椅子からの立ち上がり方がわからなくなるのよ。ベッドからの降り方もわからない。またすべて暗記しなければならないの。私は子供の頃、ウォーターバレエに夢中になって、平泳ぎのやり方を忘れてしまったことがあったの。平泳ぎをするたびに溺れそうになったのよ。だから、幼少期に戻ったようなものなの。すべてを学び直さなければならないのよ」