メタリカ(Metallica) のカーク・ハメットが
ピンク・フロイド(Pink Floyd) の「Shine On You Crazy Diamond」と
デヴィッド・ギルモア(David Gilmour) の演奏について、米Guitar World誌のインタビューの中で語っています。この曲はアルバム『Wish You Were Here』収録曲。
「“Shine On You Crazy Diamond”が好きなのは、この曲にはリフがあるんだけど、すごくサイドウェイで裏回りなんだよね。聴いてみると、実はブルースなんだよ。
一風変わったのブルース進行なのに、そう聞こえない。それ自体が、本当に偉業なんだよ。だから、この曲は本当にすごいと思う。この曲のオープニング、奇妙に鳴り響くオープニングコード、“Shine On You Crazy Diamond”はまさに壮大で、僕が好きな要素がたくさん詰まっているんだ。
みんな“Comfortably Numb”やあのギターソロについて語るけど、たしかにギターソロはディレイやコーラスもあって本当に素晴らしい。でも僕が一番好きなのは、ソロの途中で彼が音をはじいて、それをオープンGにするところなんだ。みんな知ってるよね!? デヴィッドがそれを残したことが好き。僕はそれが大好きなんだよ。
デヴィッドの音は素晴らしい。(2020年にロンドンで行われた)ピーター・グリーンのトリビュート・ライヴの最中、デヴィッドがやってきて“Oh Well Part 2”を演奏したんだけど、そのイベントのためにミック・フリートウッドが組んだバンドが演奏し、ソロの部分になると、突然ピンク・フロイドが会場に現れたんだ。
ピンク・フロイドが会場にいるような感じだった。信じられなかった。会場にいる全員が魅了されて、“ワオ、本当にすごい瞬間だ”って感じで顔を見合わせていたよ。
ギルモアの演奏は控えめなのがいいよね。どちらかというと、僕はもっと控えめでもいいんだけど、時々、大量の音を吐き出すことがある。どうしようもない。それが僕のやり方なんだ。でも、デヴィッドはとても控えめで、それ自体が、本当に、見るべき美しさなんだ」
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