スティーヴン・ウィルソン「速弾きギターは音楽ではない。スポーツだよ」

「僕にとってあれは音楽ではない。スポーツだよ」。ポーキュパイン・トゥリー（Porcupine Tree）のスティーヴン・ウィルソン（Steven Wilson）は「速弾き（シュレッダー）ギター」について、速く演奏するという概念は音楽とは言えず、むしろスポーツと呼ぶべきだ、と出演したYouTube番組『Hack Music Theory』の中で語っています。。

「そういう演奏ができる人は大好きなんだけど、実際のところ、彼らは常にそういう演奏ができることを皆に絶えず思い出させる必要があると考えているんだよ。僕にとっては、それは音楽ではない。それはスポーツだよ。

オリンピックの種目みたいなものだよね。例えて言うと、今僕らが話していて、言葉でコミュニケーションをとろうとしている場合、僕が時速100マイルで君に全てを話すとしたら、今のように強調したり、感情や感覚をいれたり、間をおくことをせずに、ただ言葉を叩き出して話しているようなものなんだ。

それはコミュニケーションではないし、速弾きギターも同じだと思うんだ。とても印象的だけど、そこで本来感じるようなことは僕には何も伝わってこないんだ（胸を指差して）」