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コロシアムのサックス奏者 バーバラ・トンプソン死去

2022/07/11 00:58掲載
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Barbara Thompson Photo: Martyn Goddard
Barbara Thompson Photo: Martyn Goddard
英ジャズ/プログレッシブロック・バンド、コロシアム(Colosseum)などでの活躍でも知られるサックス奏者のバーバラ・トンプソン(Barbara Thompson)が死去。77歳でした。コロシアムのドラマーだった故ジョン・ハイズマンの妻。トンプソンは1997年にパーキンソン病と診断されていました。

娘でシンガーソングライターのアナ・グレイシーは声明の中で次のように語っています。

「私の母は並外れた精神の持ち主でした。決してあきらませんでした。しかし、25年にわたるパーキンソン病との勇敢な闘いの末、最後は心臓の合併症を併発し、ついに彼女の体は限界を迎えたのです。私たちは、母と父が再びお互いを見つけることを心から願っています」

トンプソンは、コロシアムやマンフレッド・マンズ・アース・バンド、キーフ・ハートリー・バンドでの活動でプログレ・ファンにはよく知られていますが、ジャズや現代クラシック音楽への貢献でも高く評価されています。

トンプソンは英国王立音楽院でサックスとクラシック音楽を学びましたが、ジョン・コルトレーンとデューク・エリントンの音楽が大好きだったため、ジャズに専念しましら。

1967年にコロシアムのドラマーであるジョン・ハイズマン(Jon Hiseman)と結婚し、バンドのセカンド・アルバムである1969年の『Valentyne Suite』と1970年の4作目『Daughter Of Time』に参加するなど、バンドの初期の段階から参加していました。

彼女はまた、ジャズ・ロック・バンド、ユナイテッド・ジャズ+ロック・アンサンブルの結成に参加し、元ソフト・マシーンのロイ・バビントンも参加した9人組ラテン・ロック・バンド、バーバラ・トンプソンズ・ジュビアバでは、夫のハイズマンも参加してフロント・メンバーを務めました。

トンプソンはアンドリュー・ロイド=ウェバーのクラシック・フュージョン・アルバム『Variations』(1978年)に参加し、また『キャッツ』や『スターライト・エクスプレス』などのミュージカルでも彼と仕事をしました。

デヴィッド・ジェイソン主演の『フロスト警部』では付随する音楽を担当。また、ジェフ・ウェインのミュージカル版『宇宙戦争』でもフルートを演奏しています。

1997年にパーキンソン病と診断され、2001年に現役のサックス奏者として引退し、さよならツアーを行いました。2003年にステージに復帰し、2015年にシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで行われたコロシアムのファイナル・ライヴに出演しました。