バディ・ガイ(Buddy Guy)は85歳になっても驚くほど活発で、ツアーを続け、創作、教育、ラジオ局の運営なども行っています。しかし、バディ・ガイが過ぎ去った時代の貴重な生存者であることもまた、周知の事実です。Sweetwaterの新しいインタビューの中で、音楽を愛し、それを若い世代に伝えたいという思いが、彼の最大の原動力となっていると話しています。
「まあ、昨日寝て目が覚めたら、偉大なブルース・プレイヤーはみんないなくなっちゃってるわけで......。それに僕はもう赤ん坊じゃない。もうすぐ誕生日で、86歳になるんだ。マディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、リトル・ウォルター、そういった人たちとよく話をしたものだよ。彼らは当時まだ最高に健康だったし、この日の話をよくしていた。“誰が残るのか...どうかブルースを死なせないでくれ”とね。
彼らの多くは、ただ音楽を愛するために演奏する人生を送っていた。無報酬だった。僕たちはよくお互いをからかいながら言ったものさ、“おい、今夜は金が貰えないのはわかってるんだ。でも、いい演奏をすれば、いい女をゲットできるかもしれないぞ”てね(笑)。みんなそれで何も問題がないんだよ(笑)」
自身が駆け出しの頃に指導を受けたようにバディ・ガイは、クリストン・“キングフィッシュ”・イングラムやクイン・サリヴァンといった若きブルースの天才たちと共演を重ね、かつての恩義に報いています。
バディは、これらの若いギタリストたちが、自分の世代が同じ年頃に演奏していたよりもはるかに高度なレベルで演奏していること、そして特に若い世代が自由に使える多くの情報源を持っていることにも注目しています。
「彼らの演奏を聴いたとき、この子たちは僕の知らないリックを弾いていたから、何も言えないよ(笑)。今の子供たちは、僕らが子供だった頃よりも進歩しているんだ。見て学べるものがたくさんあるからね。この子たちは、テレビで世界的に有名なギタリストを見ることができる。僕にはそれがなかった。ただ座って、ジョン・リー・フッカーやライトニン・ホプキンス、そういった人たちがやっていることを自分で学ぼうとしたんだ。正しく理解することはできなかったけど、自分が何を聴いているかはわかったし、耳で聴いて演奏した。僕は今、楽譜を読まない。だから、時には耳で聴いて弾くしかないんだけど、僕はそれに恵まれてきたんだ」