Jeff baxter / Speed of Heat
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)のストラトキャスターは、どこから来たのか、そして彼の死後どこへ行ったのかは、長い間伝説となっています。特に彼の最初のストラトは、その出所について長い間調査しても決定的な証拠を得ることができず、謎に包まれたままでした。しかし今、私たちはその謎に対する答えを、
ジェフ・“スカンク”・バクスター(Jeff "Skunk" Baxter)から受け取ったかもしれません。
スティーリー・ダン(Steely Dan)や
ドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)などでの活躍で知られるギタリスト、ジェフ・“スカンク”・バクスターは、米Guitar Player誌のインタビューの中で、彼がニューヨークのJimmy's Music Shopで働いていたときに、当時ジミー・ジェイムスという名前で活動していたヘンドリックスに最初のストラトをあげたと語っています。
「Jimmy's Music Shopでの話だ。ある紳士がボロボロのフェンダー・デュオソニックを抱えてやってきた。彼は楽器をアップグレードするか、もっといいギターを手に入れたいと言っていた。僕はすでに、左利きの人が右利きのを演奏できるように、フェンダ・ストラトキャスターをカスタマイズしていた。ビブラートアームとか細かいところを少し変えたんだ。でも、その人は現れなかったから、ジミー・ジェイムスとストラトとデュオソニックを交換したんだ。
(そのあと)上司の一人であるフランクとトラブルになったんだ。彼は“今のは何だ?”と言ったので、僕は“まあ、彼はいい奴に見えたから”と言ったんだ。その後、2週間分の給料を差し引かれたんだよ。その後、ある日、ジミー・ジェイムスが店に戻ってきて、彼の演奏を見にクラブに来ないかと誘ってきたんだ」
バクスターはさらに、ヘンドリックスとの関係を語り、ある運命的な夜に彼と一緒にステージに立つことになった経緯について語っています。
「ある晩、彼のベース奏者が遅れてきたので、彼と一緒に数曲演奏する機会を得たんだ。僕たちは友人になった。深い友人ではなかったけど、十分満ち足りた友人だった。
それ以来、僕たちは興味深い会話をするようになった。彼はとても親切で、僕の演奏を褒めてくれた。もちろん、僕は彼の演奏が大好きだった。ぼくはカーティス・メイフィールドやリトル・ビーバー(ウィリー・ヘイル)のファンで、彼らがどのように彼に影響を与えたのかがよくわかったんだ。僕らにはその共通点があったんだよ」