ジョン・フルシアンテ(John Frusciante)は、わずか18歳で
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)に加入したとき、その才能にもかかわらず、最初の1年は、人に気に入られようとする気持ちが強すぎて、自分を信じきれていなかったため、苦労したと話しています。
オーストラリアン・ギター・マガジンのインタビューの中で、彼はこう答えています。
「バンドに入った最初の年かそこらは苦労したよ。ギタリストにとって、おそらく参考になるような話だと思うんだけど、バンドを始めた当初は、人に気に入られようとする気持ちが強すぎて、自分を信じることができていなかったと思うんだ。“個性的になりたい”“目立ちたい”“注目を浴びたい”といった気持ちばかりで、やっていることすべてが無理やりな感じだった。自由を感じられず、言いたいことを言えていない気がした。自分の中に深く入り込んでいないような気がしていたんだ」
フルシアンテは最終的に、自分がやっていることを「単純化」し、バンドの他のメンバーと、もっと協力的になることが最良の方法であることに気づきました。
「最初のツアーが終わるころには、“自分がやろうとしていることを全部捨ててしまおう”と思うほどの状態になってしまったんだ。人々の注目を集めようとするのはもうやめよう。自分のエゴを完全に排除するんだ。自分のバンドにいる他の人たちをサポートするためにギターを使おうと決めたんだ。だから、自分がやっていることをシンプルにしたんだ。それと同時に、個人的な表現と魂を、それまでの100倍注ぎ込むことにしたんだ。これが、突然、僕がやっていることに人々が強く反応するようになったステップだったんだよ」
「他の人が思っているようなレッド・ホット・チリ・ペッパになろうとしたわけではないんだ。ただ自分らしくなろうとしただけなんだ。その正直な自分の姿は、それ以来、ずっと続いているんだ」