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アルツハイマー病の男性 好きな曲を聴いて元気な姿を取り戻した感動的な映像が話題に

2022/06/28 13:57掲載
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Man with Alzheimer's comes 'back to life' after hearing favourite songs
Man with Alzheimer's comes 'back to life' after hearing favourite songs
3年前にアルツハイマー病と診断された74歳の英国人男性。今では言葉でコミュニケーションをとるのにも苦労することもあります。昔から音楽が好きだった男性に娘がヘッドホンをプレゼントしてお気に入りの曲を聴かせると、家族は男性の雰囲気が目の前で一変するのを目の当たりにします。男性はすぐに足踏みを始めて踊り出しました。好きな曲を聴いて元気な姿を取り戻した感動的な瞬間の映像が話題に。

英デイリー・メールなどによると、この男性は英ウォリントンに住むエディ・オブライエン。元・内装業者。3年前に彼が名前を忘れたり、帰り道に迷ったりしていることに家族が気付き、その後、アルツハイマー病と診断されました。

娘のレベッカは、英ウォリントン・ガーディアン紙に「父は認知症をうまくコントロールしているけど、言いたいことをうまく言えなかったり、家の中の物の置き場所を忘れてしまったりする日もある。今は家族のサポートにより、うまくいっているわよ」と話しています。

レベッカは、父親にヘッドホンをプレゼントして、お気に入りの曲を聴かせてあげたところ、彼の雰囲気が目の前で一変するのを目の当たりにしました。彼は音楽を聴くやいなや、すぐに足踏みを始め、踊り出したのです。

「父はずっと音楽が好きで、家ではいつも音楽をかけていた。新型コロナウイルスの時、私と父は車に乗って、いとこの家にプレゼントを届けに行ったんだけど、車の中では父の古い音楽をかけていた。その後、家で何杯か飲んだんだけど、父は飛び跳ねて踊っていたのよ。そして、父の日だったと思うけど、ヘッドホンを買ってあげて、どんな感じか見てみたら、すごく気に入ってくれた。でも、母はあまり喜んでいなかったと思う。母はテレビを見ようとしていたのに、父が歌っていたから。父は絶対に気に入ったと思うわ」

「正直言って、心が折れそうになることもあるので、新鮮な気持ちになる。多くの場合、何が起こっているのか分からないので、人々はより怒り、より興奮し、イライラするようになる。でも、父の場合、気にしていないようで、それが一番いい方法だと思うんです。今、父は人生を楽しんでいます」

レベッカによると、エディの好きな歌手はエルヴィス・プレスリーですが、エディはラップからカントリー&ウエスタンまでジャンルに関係なく、ビートの効いたどんな曲でも喜んで口ずさんで踊りだすという。

レベッカは、父親が病気にもかかわらず、人生を楽しんでいて、ドキドキするようなビートを聴いて、とても幸せになっているのを見れるのは素晴らしいことだと言っています。

「彼はエルヴィスが大好きなんです。でも、どんな音楽でも、どんなビートでも、彼は大好き。彼の好きなエルヴィスの曲は“Suspicious Minds”ですが、ビリー・J・クレイマーの“Bad to Me”やバディ・ホランドの“Peggy Sue”も大好きです。

彼は今でも毎週月曜日の2時から7時の間に、パブに通っています。そこのDJは、父がみんなを踊らせるから、自分の仕事をする必要がないとメッセージをくれました。彼はいつもストンプ(ジャズダンスにおけるリズムのひとつ)をやっていたと言って、私に見せようとするんだけど、私にはそれが何なのかわかりません!」