この曲は世界中で知られている。新型コロナウイルスの(ロックダウンの)とき、シカゴの人々が窓越しに“Livin' On A Prayer”を歌い始めたときは、本当に感動した。本当に心に響いたんだ。ボン・ジョヴィを観に行くと、いろいろな世代の人たちに出会えるのもいいよね。肩に乗せた小さな赤ちゃんがヘッドホンをつけて、親が拳をあげてロックしている。おじいちゃん、おばあちゃんもいる。曽祖父母もいる。本当に年配の人たち、あらゆる人種の人たちがそこにいるんだ。“Livin' on a Prayer”はいつも最後の曲だから、これを聴くまでは誰も帰れない。真夜中まで彼らを引き止めているんだ。誰も帰らない。そして、その曲を歌うと、照明をつけられるんだ。バンドの演奏が聴こえないくらい、みんなが声を張り上げて歌っているからね。
その時、僕はそこに立って周りを見渡してみたんだ。“ワオ、この人たちはみんな、僕が関わった曲を知っているんだ”。とても深いプライドを感じた。僕の曲がすべて忘れ去られたとしよう。この曲は忘れ去られることはない。もちろん、忘れられない曲はたくさんある。“Livin' on a Prayer”はその筆頭かもしれないよ」