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ボン・ジョヴィ「Livin' On A Prayer」 オリジナル版をジョンは気に入らず、完成まで&この曲の魅力を共作者デスモンド・チャイルド語る

2022/06/24 16:19掲載
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Bon Jovi - Livin' On A Prayer (Official Music Video)
Bon Jovi - Livin' On A Prayer (Official Music Video)
ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)の代表曲のひとつ「Livin' On A Prayer」。ジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)はこの曲のオリジナル・ヴァージョンを気に入ってはいませんでした。共作者のデスモンド・チャイルド(Desmond Child)は、Rock Pagesの新しいインタビューの中で、この曲がどのように完成していったのかを振り返り、またこの曲が人々にどれだけ愛されているのかについても語っています。

「あの曲には威厳があって、希望を感じさせるような高揚感があった。あの頃、ジョンはもっとハードなロック・レコードを作ろうと考えていたんだ。だから、この曲を書いたとき、この曲はちょっと......ちょっとセンチメンタルな曲になってしまったんだ。ちょっとソフトな曲だった。彼は“もっとハードにロックできたらいいなと思う”と言っていた。それから(作り直しをして)、リッチーと僕は手と膝をついて、彼にレコーディングしてくれるように頼んだんだ。半分冗談で、半分本気でね。“とにかく録音してくれ!”とね。どうなるか見てみようと思ったんだよ。

録音を始めるとすぐに...マジックだ! 誰もがそれを感じて、もう後戻りできなくなった。この曲は、独自の生命を持っている。本当にそうだ。多くの人々、多くの世代がこの曲を知っている。時には、その曲がどこから来たのか、アーティストが誰なのかさえ分からないこともある。この曲もその一つなんだよ。

この曲は世界中で知られている。新型コロナウイルスの(ロックダウンの)とき、シカゴの人々が窓越しに“Livin' On A Prayer”を歌い始めたときは、本当に感動した。本当に心に響いたんだ。ボン・ジョヴィを観に行くと、いろいろな世代の人たちに出会えるのもいいよね。肩に乗せた小さな赤ちゃんがヘッドホンをつけて、親が拳をあげてロックしている。おじいちゃん、おばあちゃんもいる。曽祖父母もいる。本当に年配の人たち、あらゆる人種の人たちがそこにいるんだ。“Livin' on a Prayer”はいつも最後の曲だから、これを聴くまでは誰も帰れない。真夜中まで彼らを引き止めているんだ。誰も帰らない。そして、その曲を歌うと、照明をつけられるんだ。バンドの演奏が聴こえないくらい、みんなが声を張り上げて歌っているからね。

その時、僕はそこに立って周りを見渡してみたんだ。“ワオ、この人たちはみんな、僕が関わった曲を知っているんだ”。とても深いプライドを感じた。僕の曲がすべて忘れ去られたとしよう。この曲は忘れ去られることはない。もちろん、忘れられない曲はたくさんある。“Livin' on a Prayer”はその筆頭かもしれないよ」