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ウクライナ メディアや公共の場でのロシア音楽の使用を禁止、チャイコフスキー等は対象外

2022/06/20 20:02掲載
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Flag of Ukraine
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英BBCによると、ウクライナ議会は、メディアや公共の場でのロシア音楽の使用を禁止する法案を賛成多数で可決しました。この禁止令はすべてのロシア音楽に適用されるわけではなく、ウクライナが独立を宣言した1991年以降にロシア国籍を取得した、または取得していた音楽家によって制作・演奏された音楽が対象となります。つまり、ソビエト連邦崩壊前に亡くなったチャイコフスキーやショスタコーヴィチのようなロシアの作曲家にはこの禁止令は適用されず、今後も演奏できます。また、ロシアによるウクライナ侵攻を非難したアーティストは、禁止令の免除を申請することができます。また、この法案と並行して、ロシアとベラルーシからの書籍の輸入も禁止されています。

この法案は、テレビ、ラジオ、学校、公共交通機関、ホテル、レストラン、映画館、その他の公共スペースで、ロシアの音楽を流したり演奏したりすることを禁止するものです。

この法案はウクライナ議会の下院議員450人のうち303人の支持を得ました。

この法案には、ラジオで流れるウクライナ語の曲の割合を40%に引き上げることや、日々の番組でのウクライナ語の使用を75%に引き上げることなども含まれていると、ウクライナの公共放送局(Suspilne)は報じています。