ジャック・ホワイト(Jack White)が初のソロアルバムをリリースしてから10年が経ちました。ホワイトは当時、
ホワイト・ストライプス(The White Stripes)がまだ存在していた間にソロ・アルバムを作ることについて心配していたそうで、ホワイト・ストライプス解散がソロ・アルバムをリリースし始める「唯一の方法」だったという。その理由を米Relix誌のインタビューの中で話しています。
「ホワイト・ストライプスというバンドがまだ存在している間にソロ・アルバムを作るのはちょっと心配だったんだ。だから、ホワイト・ストライプスがもうアクティブなプロジェクトではないことをみんなに発表することが、あの時点で僕が実際にソロ・アルバムを作ることができる唯一の方法だったんだ。“なんでこんなことをやっているんだ?ホワイト・ストライプスのレコードを作ればいいじゃないか。なぜ2つに分かれて作ることにこだわるのか?”と言われるのが心配だった。
ホワイト・ストライプスの曲は僕が書いている。ただ、そのせいでホワイト・ストライプスの品位を落としたり、僕が自分の名前でアルバムを作るというアイデアの品位を落としたくなかっただけなんだ。
4人組のバンドではなく2人組のバンドだと、少し難しく感じる。人々は4人組と2人組を違った風に見ているんだ。そういう心配は杞憂に終わったかもしれないけど、とにかくそういうことにした。ホワイト・ストライプスはもうやらないって発表して、それから僕はソロ・アルバムを作った。ネガティブな意味での死ではなく、ポジティブなものだったんだ。悲劇と考えるのではなく、葬式でパーティーをするような死だったんだ。
最期まで打ちのめされたとか、そういうことは一切なかった。すごくポジティブな気分のまま、それを閉じた感じだったんだ。だから、移行してよかった。自分の名前が入ったアルバムを作ることに安心感を持てるようになった。で、いざやってみると、“ああ、なんでこんなに時間がかかったんだろう?どうしてこんなに長く待っていたんだろう?”と思うようになった。
これは、僕が普段から何か起こるのを邪魔していないことの証だと思う。例えば、ザ・ラカンターズが結成されたとき、僕はその邪魔をして“それはできないだろう。君はすでに他のバンドに所属していて、とてもうまくいっている。それは悪いことだ”とも言わなかった。それを止められるほど、僕は賢くない。ザ・デッド・ウェザーもそうだった。僕は“これは邪魔だ、人を混乱させるかもしれない”と言えるほど賢くないんだよ。
99年にホワイト・ストライプスの最初のアルバムをリリースしたとき、僕はTwo-Star Tabernacle、ザ・ゴー、The Hentchmenのベースを弾いていて、自分のソロ・ライヴもやっていた。複数のプロジェクトに参加し、誰かに誘われてからはずっとそうしてきたんだ」