『ビルボード・トップ10ヒッツ』他　レコードへの情熱をチャート研究に注いだジョエル・ホイットバーン死去

米ビルボード誌のチャートデータをまとめた書籍で知られる、レコードへの情熱をチャート研究に注いだジョエル・ホイットバーン（Joel Whitburn）が死去。ホイットバーンが経営するレコード・リサーチ社の社員であるポール・ヘイニーがSNSで明らかにしています。死因はまだ報告されていませんが、彼は最近、深刻な健康問題を抱えていたという。82歳でした。

ホイットバーンの著作を代表する『Top Pop Singles』シリーズは、米ビルボード誌のポピュラー音楽のチャートの歴史をカバーするもので、レコードに録音された楽曲ごとの最高位、チャート入りした週の数、レーベル、その他の情報や、録音やアーティストたちに関するトリビアなどが盛り込まれており、エンターテイメント業界や音楽ファンたちの間で広く用いられています。

ポップス、R&B、カントリーなど様々なジャンルの音楽のチャート順位をまとめた本のほか、特定の年の音楽、あるいはクリスマス・レコードなど、焦点を絞った本も出版していました。彼のウェブサイトによると、ホイットバーンの会社は50年以上の期間で計300冊近くを出版しました。

日本でも『ビルボード・トップ10ヒッツ』シリーズが発売されています。

チャート音楽に関する最も権威ある歴史家として広く認められているホイットバーンは、ライノ・レコードと共同で150枚のCDアルバムシリーズをプロデュースしており、その多くはビルボード誌のチャートに基づいて編まれたものです。