ドクター・ジョンの遺作アルバム『Things Happen That Way』から「Sleeping Dogs Best Left Alone」公開

ドクター・ジョン（Dr. John）は、2019年に心臓発作で亡くなったとき、新しいアルバムを制作していました。それから3年、彼の遺作となるアルバム『Things Happen That Way』が海外で9月23日に発売されます。新たにこのアルバムから「Sleeping Dogs Best Left Alone」が公開されています。



リリース元はRounder Records。

アルバムは全10曲入りで、ドクター・ジョンが最後に書いたオリジナル曲に加え、彼の最も尊敬する偉大な先人たちの楽曲をカヴァーしています。

カヴァー曲はジョニー・キャッシュ（Johnny Cash）で有名な「Guess Things Happen That Way」、ハンク・ウィリアムズ（Hank Williams）「Ramblin’ Man」「I’m So Lonesomone I Could Cry」、ウィリー・ネルソン（Willie Nelson）の「Funny How Time Slips Away」、トラヴェリング・ウィルベリーズ（The Traveling Wilburys）の「End of the Line (ft. Aaron Neville)」。

このアルバムはドクター・ジョンとギタリストのシェーン・セリオットが共同プロデュースし、ドクター・ジョンの娘であるカーラ・R・プラットがエグゼクティブ・プロデューサーを務めています。

アルバムのレコーディングは2017年に始め、2018年にはジョンの健康状態が良くない日々が続き、ピアノを弾くのが難しくなったり、家を出るのがさらに難しくなりますが、ジョンはアルバムの作業が完了するまで自宅の仮設スタジオでレコーディングを続けました。

アルバムには、ウィリー・ネルソンが参加しており、ゴスペルの名曲「Gimme That Old Time Religion」でドクター・ジョンとデュエットしています。

カーラ・R・プラットは声明の中で、「何年も前に、彼はハンク・ウィリアムスがいかにヒップであるかということを話していました。彼は、ハンクの曲がシンプルでありながら感情的に複雑で、ひねりの効いたフックを持っていることを気に入っていました。ルイジアナ・ヘイライド（のラジオ番組）やカントリー＆ウエスタンのアイコンを聴いてインスピレーションを得たこのアルバムで、彼は、彼のソウルフルな方法で作られた曲を聴いた後、ずっと心に残るような感情を呼び起こす方法で曲を作ることに興奮していました」と話しています。

以下は以前に公開された音源

「I Walk on Guilded Splinters」の新ヴァージョン。もともとはドクター・ジョンの1968年アルバム『Gris-Gris』に収録されていたもので、この新ヴァージョンはルーカス・ネルソン（Lukas Nelson）とプロミス・オブ・ザ・リアル（Promise of the Real）と共に制作しています。