リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)はラジオ番組で
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)について語る。ヘンドリックスが60年代の英国ギター・シーンに与えた影響を回想し、当時は
ジェフ・ベック(Jeff Beck)でさえもヘンドリックスに動揺していたと語っています。
ブラックモアは4月にラジオ局SiriusXMの番組『Guitar Greats』にゲスト・ホストとして出演した際、ヘンドリックスがイギリスのシーンに強烈に登場した時、ジェフ・ベックが少し動揺したことを回想しています。
「(ヘンドリックスが)イギリスに来たとき、ジェフ・ベックが俺のところに来て“リッチー、こいつをどうにかしないと”と言った。俺は“誰のことを言ってるんだ?”と言ったら、彼は“ジミ・ヘンドリックスだよ。彼はこっちのみんなをつぶそうとしている。みんなを動揺させているんだよ”と言っていた。俺はジェフを最高のロック・プレイヤーだといつも思っていたから、“君ができないなら、他の誰もできないだろう”と思ったよ」
ブラックモアは同じ番組の中で、ヘンドリックスのリフへのアプローチからインスピレーションを受けたと明かし、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのデビュー・アルバムに収録されている「Stone Free」を、そのワイルドなビブラートが印象的な素晴らしいソロだと評しています。
「俺が彼をフォローしたのは、彼のリフの使い方(そしてリフで曲を囲む方法)には魔法のような瞬間があると思ったからなんだ。素晴らしいギタリストで、彼はまるで月から来たようだった」
「ある意味、彼はギターを弾かなくてもよかった。なぜなら、彼はとても奇妙で、典型的なイギリスのミュージシャンとは違って見えたからね。彼が成功して本当によかったと思うよ。残念ながら3年間しか活動できなかったけれど、彼は確かに世界を熱狂させたんだ」
ブラックモアは、ヘンドリックスに会った時のことも振り返っています。
「俺は一度だけ彼に会ったことがある。ハリウッドのウィスキーで、僕がトイレに入ろうとしたら、彼が髪か何かをいじっていたんだ。俺はいつもジミ・ヘンドリックスを“ボルネオの野生の男”だと思っていたんだけど、彼はそこで鏡に向かって髪を直していたんだ。
彼に会ったのはその時だけで、お互いにうなずき合っただけだった。だから、彼のことを本当に知ることはなかったけど、彼は確かに世界を熱狂させたんだよ」