ハイ・ラマズ(The High Llamas)結成以前に
ショーン・オヘイガン(Sean O’Hagan)が組んでいたアイルランドのネオアコ〜ギター・ポップ・バンド、
マイクロディズニー(Microdisney)。同バンドをオヘイガンと共に結成し、後にファティマ・マンションズでも活躍したキャサール・コフランが死去。英ガーディアン紙によると、彼の家族はコフランが「長い闘病生活の末、病院で安らかに息を引き取った」と明らかにしています。コフランは61歳でした。
アイルランド南部のコークに生まれたコフランは、1980年にショーン・オヘイガンとマイクロディズニーを結成。1984年の『Everybody Is Fantastic』を皮切りに、1988年の『39 Minutes』まで4枚のスタジオ・アルバムを発表した。ギタリストのショーン・オヘイガンの繊細なギタープレイとコフランの唯一無二の歌声が混ざり合ったユニークな存在だった。1985年のアルバム『The Clock Comes Down The Stairs』は全英インディー・チャートで1位を獲得した。
1988年にバンドは解散し、オヘイガンはハイ・ラマズを、コフランはファティマ・マンションズを結成した。ファティマ・マンションズでは、パンクやオルタナティブ・ロックの要素を折り込んだサウンドに大きく幅を持たせた。1982年にブライアン・アダムス「(Everything I Do) I Do It For You」のカヴァーで全英トップ10入りを果たした。
コフランは1996年のファティマ・マンションズ解散と同時にソロ活動を開始。1996年の『Grand Necropolitan』を皮切りに、2021年の『Song Of Co-Aklan』まで数多くの作品をリリースした。