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『スター・ウォーズ』Xウイングなどをデザインしたコンセプト・アーティストのコリン・キャントウェル死去

2022/05/24 11:07掲載
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Colin Cantwell JEROD HARRIS/WIREIMAGE
Colin Cantwell JEROD HARRIS/WIREIMAGE
『スター・ウォーズ』シリーズの象徴的な宇宙船/戦闘機であるXウイング、TIEファイター、デス・スターなどをデザインしたことでも知られるコンセプト・アーティスト/デザイナーのコリン・キャントウェルが死去。彼の長年のパートナーであるシエラ・ダールがThe Hollywood Reporterに、5月21日にコロラドの自宅で亡くなったことを伝えています。キャントウェルは90歳でした。

彼のウェブサイトにある経歴によると、キャントウェルは幼い頃から宇宙とデザインの両方に興味を持っていました。UCLAでアニメーションの学位を取得し、個人的にフランク・ロイド・ライトに建築を学ぶよう誘われましたが、キャントウェルが師事する前にライトは亡くなっています。その後、ジェット推進研究所やNASAで働き、やがて彼は、自分の興味を映画で表現するようになりました。スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』に参加しました。

キャントウェルは、『2001年宇宙の旅』 (1968年) の特殊効果、『未知との遭遇』 (1977年) のテクニカルダイアログ、『ウォー・ゲーム』 (1983年) のCGデザインなどの映画作品に参加。最も有名なのは『スターウォーズ』シリーズで、Xウイング、TIEファイター、スター・デストロイヤー、デス・スターなどのプロトタイプを設計・制作しました。

ルーカスフィルムとIndustrial Light & MagicはSNSにてキャントウェルを追悼しています。

「ILMVFXとルーカスフィルムは、コリン・キャントウェル氏の訃報を知り、悲しみに暮れています。コリンは先駆的なアーティストでありデザイナーであり、ジョージ・ルーカスの親しい協力者でもありました。スター・ウォーズのレガシーに対するコリンの貢献は、今日に至るまで感じられ、私たちのお気に入りの多くの船のデザイン言語に影響を与えました。私たちは、彼の家族と彼のパートナーのシエラに思いを寄せています」