プライマス(Primus)の
レス・クレイプール(Les Claypool)は、
メタリカ(Metallica)のオーディションを2度受けました。1回目はクリフ・バートンの悲劇的な死の後、2回目は2000年代初頭のジェイソン・ニューステッドの脱退の後。クレイプールはメタリカのカーク・ハメットとは学生時代からの知り合いでした。クレイプールはGoldmineのインタビューの中で、オーディションを振り返り、なぜメタリカが2度にわたって自身を選ばなかったのかを語っています。また2回目のオーディションの時、ジェイムズ・ヘットフィールドがクレイプールを「才能がありすぎる」という理由で不合格にしたという噂についても語っています。
「選ばなかったのには理由があるんだ。僕のスタイルは(彼らに)合っていなかったし、彼らもそう思っていた。僕は自分自身のことをやっていたしね、彼らは賢明な判断だったと思う。(ジェイソン・ニューステッドの脱退後)再びこの話が持ち上がった時も、彼らは僕が適任でないことを知っていて、完璧な人物を選んだんだ。
ロバート(トゥルージロ)は、僕がこれまで音楽業界で出会った中で最も素敵な人間の一人だし、彼はモンスター級のベーシストなんだよ」
クレイプールがメタリカの2回目のオーディションを受けた直後から飛び交った噂は、ジェイムズ・ヘットフィールドがクレイプールを「才能がありすぎる」という理由で不合格にした、というものでした。その噂の真偽について、クレイプールはこう語っています。
「彼は絶対にそんなことは言っていない。彼は後でインタビューでそう言ったんだけど、そんな風に褒めてくれるなんて優しいよね。
彼らは僕のことを変人だと思っていたと思う。彼らはとても親切で、特にラーズ(ウルリッヒ)は優しかった。もちろんカーク(ハメット)も高校時代から知っていたしね。ジェイムズは僕のことをある種のならず者だと思ったんだと思う。こう言ってはなんだけど、確かに似つかわしくなかったよ。
オーディションを受けて初めて、実際に何が起こっているのか分かったんだ。オーディションというのはちょっと重いもので、実際に受けてみて初めて、それが一大事なことだと気づいたんだ。その後、大工の仕事をやめて、彼らと一緒に日本ツアーをすることを夢見たけど、仕事はもらえなかった。
まあ、そうなったとしても、僕は1、2ヶ月しかもたずに追い出されていただろうね。あのバンドには厨房に十分なシェフがいるから、僕みたいな男は必要ないんだ」