Bob Neuwirth - Photo by John Byrne Cooke Estate/GI
60年代フォーク・ムーブメントの立役者のひとりで、
ボブ・ディラン(Bob Dylan)、
ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)、
ジョン・ケイル(John Cale)、
T・ボーン・バーネット(T-Bone Burnett)らともコラボレーションした
ボブ・ニューワース(Bob Neuwirth)が死去。Varietyによると、5月18日の夜、サンタモニカで心不全のため亡くなっています。82歳でした。
彼の長年のパートナーでエンターテイメント・エグゼクティブのポーラ・バトソンは声明の中で、「ボブは体中のあらゆる細胞を通してアーティストであり、他の人たちが自らアートを作ることを奨励するのが大好きでした。彼は画家、ソングライター、プロデューサー、レコーディング・アーティストとして、その作品群は愛され、尊敬を集めています」「彼にとって重要なのはアートであって、名声ではない。彼はアーティストであり、指導者であり、多くの人の支援者であった。彼は、彼を愛するすべての人に惜しまれるでしょう」とコメントしています。
1939年にオハイオ州アクロンで生まれたニューワースは、幼い頃から画家としてアートに親しんできた。ボストンの美術学校で学んだあと、音楽を追求しはじめ、1960年代初頭のマサチューセッツ州ケンブリッジのフォーク・シーンの中心的存在となる。
その頃、ディランを紹介され、二人は友人となる。1975年〜76年のディランのライヴ・ツアー『ローリング・サンダー・レヴュー』ではディランのバックバンド結成に協力し、影の立役者として活躍。ディランのアルバム『Highway 61 Revisited(邦題:追憶のハイウェイ 61)』のアルバム・ジャケットでは、彼の下半身がディランの後ろに写っている。
1970年、即興のジャムがきっかけで、ニューワース、ジャニス・ジョプリン、詩人のマイケル・マクルーアの3人は「Mercedes Benz(邦題:ベンツが欲しい)」を書き上げた。ジョプリンが歌ったヴァージョンはアルバム『Pearl』に収録された。
ニューワースがソロ・デビューを果たしたのは1974年。5枚のソロ・アルバムを発表し、また1994年にはジョン・ケイルとのコラボレーション・アルバム『Last Day on Earth』もリリースした。