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ポリスのアンディ・サマーズ 力士との相撲対決を振り返る 『Around The World』や今後のリイシューについても語る

2022/05/18 17:12掲載
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The Police - Andy vs. Japanese Sumo Wrestler!
The Police - Andy vs. Japanese Sumo Wrestler!
ポリス(The Police)初ワールド・ツアーのドキュメンタリー作品『The Police Around The World』には、アンディ・サマーズ(Andy Summers)が東京で力士と相撲対決をしている様子も収録されています。同作の新装版(レストア&エクスパンデッド)の発売を記念してサマーズはUltimate Classic Rockのインタビューの中で、この相撲対決や同作について振り返っています。また今後のリイシューについても語っています。

『The Police Around The World』では、スティングとスチュワート・コープランドが、相撲の準備をするサマーズの脇で、やる気を起こさせるような指導や励ましの言葉をかけています。

Q:お相撲さんと対決するアイデアを思いついたときのことを覚えていますか?

「そうだね、まあ、面白い瞬間だよね。力士と対決させるというのが自分のアイデアだったかどうか思い出せない。でも、あの時は“面白いことをやろう”という気持ちでやっていたんだ。僕たちには時間がたっぷりあったしね。お相撲さんというアイデアが出て、実際にそれを実行したんだ。力士の許可を得なければならないので、セットアップが必要だった。東京の郊外に車を走らせ、彼らが住んでいる相撲部屋まで行って、力士に会ってパフォーマンスをしなければならなかったんだ。気温が0度前後の部屋で行われたので、あまりの寒さに後でかなり体調を崩したよ」

以下はポリスのSNSに2021年に投稿された「Andy vs. Japanese Sumo Wrestler」の映像



Q:この作品の映像をご覧になり、どのようなことを思われましたか?

「僕たちは皆、チャレンジ精神旺盛だったと思うよ。あのような旅をすることに、みんなとても興奮していたと思う。注目のバンドだったし、みんなバンドに夢中だった。すごい名声が得られる前の、初期の段階だったと思う。自分たちができる限りのことをすることに夢中だった。演奏はDVDに収録されていると思うけど、かなり激しいものだった。特に京都公演がとても気に入っているんだ。僕たちは他の誰とも似ていない。とてもエキサイティングな時期で、僕たちは3人の若い男で、あちこちの国を旅して素晴らしい時間を過ごし、毎晩思いっきり演奏していた。これほど素晴らしいことはないだろう。

バンドには素晴らしいエネルギーがあった。僕たちは、すべてのライヴを凄いものにすること、すべての観客を魅了することにとても熱心だった。音楽活動を始める人たちの多くがそうであるように、みんな成功したいと思っている。それを証明するために、僕たちは演奏したんだけど本当によかった。僕ら3人が出会って、ポリスというものが生まれたのは、奇跡的な出来事だったんだ。一人違えば、まったく違うバンドになっていただろうし、バンドにさえなっていなかったかもしれない。“あ、これならできるかも”っていうのは無理。それを形にすることはできない。たまたま、この3人ならではのことが起こったんだ」

Q:今後10年間にポリスのリイシューが相次ぐと言われています。他に何か予定があるのでしょうか?

「僕たちはそれほど多くのアルバムを作ったわけではない。僕らが作った5枚のアルバムは、世界中のあらゆる場所でNo.1になった。だから、膨大でとても人気のあるカタログがあって、それは決して消えることはないんだよ。何年も経っているのに、まだそのことを話しているんだから、奇跡的なことだよね。音楽は決して消え去ることはなく、それはとても良いことだと思うよ--僕たちはただ何かをして、それが二度と聞かれなくなったわけではない。僕たちは続けているんだ。これからの10年間は、たくさんのことが予定されているとしか言いようがない。ドキュメンタリーを作ったり、巡回展を開いたりする予定だよ。これらは違うものになるだろうね。何かを再パッケージしたり、素材を使って何かをしたりしているので、僕にはよくわからないけど、スチュワートと僕には、とても頭が良くてエネルギッシュなマネージャーがいるので、このことが様々な形で継続されるように努力してくれているんだ。次はドキュメンタリーだと思う。とても才能のある人が作った素晴らしいドキュメンタリーだ。詳細はまだ分からない」

Q:最近発見されたCBGBの録音がありますね。あれをどうするかは、もうお決まりですか?

「ああ、思い出させてくれてありがとう。それをメモして、うちのマネージャーに聞いてみるよ(笑)。あれはとても純真なものだったから、驚いたよ。アメリカで初めてやったライヴがCBGB'sだったんだ。当時はパンクのメッカだった。スティングと僕はイギリスから飛行機で、スチュワートはすでにニューヨークに来ていた。飛行機を降りて、ケネディでタクシーに乗り、そのままCBGB'sに行って、ステージに上がったんだ。それは素晴らしく、僕たちは大成功を収めた。この時、誰かがその一部を撮影していたことを知り、僕は本当に驚いたよ。誰が知ってた? それを使って何ができる考えてみようと思う」