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ザ・ポーグス シェイン・マガウアンのドキュメンタリー映画、プロデューサーのジョニー・デップのインタビュー映像公開

2022/05/11 13:33掲載
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シェイン 世界が愛する厄介者のうた © The Gift Film Limited 2020
シェイン 世界が愛する厄介者のうた © The Gift Film Limited 2020
ザ・ポーグス(The Pogues)のフロントマン、シェイン・マガウアン(Shane MacGowan)の新しいドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた(原題:Crock of Gold - A Few Rounds with Shane MacGowan)』。本作のプロデューサーであるジョニー・デップのインタビュー映像(日本語字幕付き)が公開されています。また著名人コメントも公開されています

●ジョニー・デップ インタビュー映像

本作の製作を務め、インタビュアーとしても出演しているジョニー・デップが、30年来の友人シェイン・マガウアンについて終始笑顔を見せながら語った。「シェインとつき合っていくことはまるで、毎日違う靴を履くようなものなんだ。種類もさまざまでとてもきつい靴もある。常に強制的に何かを考えさせられることになる。四六時中、足の痛みが頭から離れない。あるいはいろんな靴の履き心地を考えたりする。要は彩りのある経験をさせてくれるんだ。」とシェインといることは毎日違う靴を履くように、新たな刺激が得られると熱弁するジョニー。続けて、ジュリアン・テンプル監督は「しかも“予測不能”だ。彼はワニなんじゃないかっていつも思ってる。寝ているように見えて実は違う。」と本作でシェインと1番向き合ってきたジュリアンだからこそ例えられる表現にジョニーも「危険だ。常に見てる。」と納得の表情を浮かべる。会話が弾む中、話題はアイルランド音楽界で最も愛され、恐れられ、謎めいた言葉の達人シェイン・マガウアンという唯一無二の人物についてへ。ジョニーは「普通シェインのように多くの作品を作る人は、自分らしくいられるときはとても静かなんだ。居心地が悪いと感じるとひねくれた態度を取ったりする。だからシェインも居心地の良い場所にいる時は、わめき散らしたり大声で話したりすることはない。静かに座って思いにふけっている。誰も想像できないような穏やかで調和のとれた心を持っている。時々手を伸ばしてこちらに触れ、つかもうとする。でもその手に触れると逃げてしまう。シェインはとても繊細な性格だ。」と気心の知れた長年の友人ジョニーだからこそ見せるシェインの素顔が明らかとなる。続けて、「ザ・ポーグズ時代に作った作品でこんな楽曲がある。『ニューヨークの夢』。この曲は今でも間違いなく最高傑作の1つだ。でも彼はそのことを認めようとしない。」とジョニー含め世界中の人々が太鼓判を押す楽曲、「ニューヨークの夢」を最高傑作だと認めようとしないシェインのプロ意識の高さが垣間見える。名優ジョニーデップと巨匠ジュリアン・テンプルの豪華コラボにより実現した本作。その裏にはシェインへの尊敬と熱い想いがあった。



●《コメント寄稿者 全文》 *五十音順、敬称略

●泉谷しげる(ミュージシャン・役者)
ロックミュージシャンの伝記映画にはロクなのがないから期待してなかったが、この映画はちがった!パンクとケルト音楽!すばらしすぎ!ぜひ!

●大貫憲章(DJ/音楽評論家)
ブラボー!ブラボーー!!シェイン、アンタはサイコーだよ!歯がなくてもアル中でもハートがピュアソウル一億パーセント。荒ぶる魂の切ないアイリッシュパンクは日本のダンスフロアまでも激らせてるぜー!イエ〜!!

●甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)
世紀のスクープ!
遂にカメラはとらえた!!
アイルランドに妖精は実在する!!!
音楽を連れて。ウィスキーに連れられて。

●チバユウスケ(THE BIRTHDAY midnight bankrobbers)
2005年フジロック
ホテルのエレベーターでドロドロのシェインに遭遇しました
すぐにスタッフにペンを借りてサインを頼みました
彼は俺の着ていたタンクトップにHELPと書きました
さすがシェインだ

●奈良美智(美術家)
奇人変人、薬中、アル中、世の中にはいっぱいいるんだろうけど、こんな人はホントいない、みんなの心を歌で掴んだ人のとってもスペシャルな人生ドキュメント!

●フレディ塚本(唄い者)
シェイン・マガウアンと、わたくしの歩んできた人生と真逆。
なので、素直に、面白い映画でした。
彼の、深く激しい人間愛ゆえの現実との歪み。
そこと折り合いをつけるためかの、彼のそばには、“酒・ドラック、そして素晴らしい音楽“。
人間都合の、正しさ・平和・幸福とは?
あ〜、兎に角楽しく観ましょ!

●真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)
お〜い、シェイン!
まだまだ遊ぼうぜ!
この夏の日の輝きが永遠だって事、忘れちゃいないだろ?

●みのミュージック(YouTuber/アーティスト)
時の試練に打ち勝ち、今なお愛され続けるシェイン・マガウアンの楽曲。そのレシピを丸裸にするドキュメンタリー。アイルランドのルーツとデカダンな生活から生まれたのは、人々を虜にする彼のペーソスでした。


本作は日本では6月3日(金)より渋谷シネクイントほか全国順次公開されます。

監督はジュリアン・テンプル。映画には、シェインとは30年来の友人であるジョニー・デップ(Johnny Depp)が製作で参加しています。

以下インフォメーションより

<第68回サン・セバスチャン国際映画祭 審査員特別賞受賞>

カルト的伝説のパンク・バンド「ザ・ポーグズ」のフロントマンで強烈に厄介な天才シンガー、シェイン・マガウアン。30年来の友人ジョニー・デップ製作でドキュメンタリー映画化!

アイリッシュ・パンク(ケルト音楽とパンク・ロックが融合したジャンル)という一大ジャンルを築き上げ、ヨーロッパで最も人気なクリスマス・ソング「ニューヨークの夢」等のヒット曲で知られる伝説の英パンク・バンド「ザ・ポーグズ(THE POGUES)」。そのフロントマンで、多くのミュージシャンが愛して止まない天才シンガー、シェイン・マガウアンの破天荒すぎる音楽人生を、30年来の友人ジョニー・デップ製作でドキュメンタリー映画化!

5歳から飲酒・競馬・タバコを嗜み、10代で移住したロンドンでドラッグ地獄に転落。そこから這い上がるように始めたバンドで、絶大な人気を集め瞬く間に英ロック界のスターに。そんな彼の伝説は音楽だけに留まらず、ライブ中泥酔して退場、素行が悪すぎてバンドから追放、長年にわたる酒と薬の濫用で50歳にして全歯を失うなど、音楽史に残る仰天事件を連発。本作では爆弾発言だらけのシェインのインタビュー映像に加え、貴重なライブ映像や、米国の作家ハンター・S・トンプソンのコラボで知られるイラストレーター、ラルフ・ステッドマンによるアニメーションを交えながら、彼の半生を丸裸にしていく。さらに、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーやジョニー・デップ本人たちがインタビュアーとして出演し、現在のシェインの心の内を聞き出すことに成功。アイルランドで過ごした子供時代からロンドンのパンク・シーンで活動したシェインの軌跡を通じて、彼の情熱、ユーモア、深い音楽知識、歴史、ポップカルチャーが見事に描かれている。

監督はデヴィッド・ボウイ出演の『ビギナーズ』(86)やセックス・ピストルズを追った『セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル』(79)で知られる、音楽ドキュメンタリーの巨匠、ジュリアン・テンプル。本作ではシェインの一筋縄ではいかない歴史を紐解いて鮮烈に映像化し、第68回サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞を受賞。米映画批評サイトRotten Tomatoesで批評家・観客共に96%(2022/3/3時点)の超高評価を獲得し、「自由奔放でめちゃくちゃな映画だ。しかし荒れ果てた美しさに満ちている。」―TheWrap 「ジュリアン・テンプルはシェインの伝説を見事なまでに復活させた。」―Daily Telegraph (UK) と称賛を浴びた。日本では、ピーター・バラカンが字幕監修を担当。本作の製作を務め出演もしているジョニー・デップは、出会う前から大ファンだったシェインについて、「20世紀の最も重要なアーティストの一人であり、人々に愛された詩人でもあるシェインの決定版な映画を製作できることを光栄に思います。」とコメント。ジョニー・デップとジュリアン・テンプル監督の豪華タッグが贈る、破天荒パンクドキュメンタリーの傑作がここに誕生!

■『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』

製作:ジョニー・デップ
監督:ジュリアン・テンプル(『ビギナーズ』、『セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル』)
出演:シェイン・マガウアン、ジョニー・デップ、ボビー・ギレスピー、モーリス・マガウアン、シヴォーン・マガウアン、ヴィクトリア・メアリー・クラーク、ジェリー・アダムズ、ボノ他
2020年/アメリカ・イギリス・アイルランド/130分/英語/日本語字幕:髙内朝子/字幕監修:ピーター・バラカン R18+
英題:Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan  配給:ロングライド 
公式サイト:https://longride.jp/shane/


以下は以前に公開された映像

日本版予告編映像


本編映像


この映画のために作られたアニメーションのクリップ映像


トレーラー映像
© The Gift Film Limited 2020