マーティ・フリードマン(Marty Friedman)は自身のSNSで「今、日本では“ギターソロ”がトレンドになっている。なぜかって?それは、日本では音楽配信アプリでギターソロが流れると次の曲にスキップする人が多いというデータがあるらしいから(本当かどうかは不明)。これは理にかなっているし、事実であっても不思議はない。なぜこのような現象が起きているのかについて、僕の持論を話すよ」と投稿しています。
以下、マーティの投稿の日本語部分より
サブスクでギターソロが来たらスキップする事よく分かる。そして納得する。僕の持論だけど、説明する。
大体ギターソロをスキップされる曲は多分、バンド物じゃなくてアーティスト系だと思う。メインストリームアーティストのヒット曲の作成は物凄く長い旅です。色んな人と色んなコストは入り込む。作曲家、作詞家、プロデューサー、デモ作りスタジオミュージシャン、本番のスタジオミュージシャン、レコード会社の人間、録音スタッフ、MV関係の監督とスタッフなど。結局曲は流行るかどうかはさてに置いて、とりあえず経済的な賭け事祭りです。
上記の理由で、海外のメインストリームヒット曲のギターソロはほぼ消滅された。でも不幸中の幸い、ありがたい事で、日本人は何故かギターソロが好きで、曲からギターソロの存在を外せない。これはとても良い話ですが、あれだったらなんでギターソロスキップされる?
作成の過程、コストが多いですので、どっかで節約しなきゃ。一番節約出来る部分はギターソロです。作成チームの中、曲はギターソロ「存在感」さえあれば大丈夫と思ってる方居ると思う。なので、とにかくボーカル休憩の8小節、ちょっとした喧しい歪んでるギターソロあったら大丈夫になってしまう。これは大丈ばない!本来は、ギターソロはボーカルと全く同じ存在じゃないとスキップのは当たり前だ。良い例はクイーンのギターソロ達です。フレディーのスーパーボーカルの存在感に負けないブライアンメイのギターソロ。それ程のクオリティならスキップされないだろう。むしろボーカルを聴きながら、「良いギターソロが来るぞ」とワクワクする聴き方です。
これは予算の問題だけじゃなくて、プロデューサーと演奏者の価値観の事です。まず、曲作りの段階で、ギターソロの内容、パフォーマンス、と実際その曲との独特な奇跡の組み合わせを大事にして欲しい。僕はファンとしてもっと「永遠まで素晴らしい」ギターソロを聴きたいし、ギタリストとしてそういうソロもっと弾きたい。