スティーヴ・ヴァイやメタリカのカーク・ハメットなどは若い頃に
ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)にギターレッスンを受けていました。サトリアーニは、Jorge Botasのインタビューの中で、ギターを学ぶ人たちのモチベーションを維持し、楽器をあきらめないようにするための一番のアドバイスは何かと質問され、こう答えています。
「それは難しいな。初級者、中級者、上級者であっても、毎日、水面下では常にフラストレーションが溜まっていると思うんだ。時にはそれが爆発して、あきらめたくなることもある。
それが人間の本質なんだ。ミュージシャンとして音楽を作りたいという強い欲求があるのに、それが何らかの形で妨げられると、本当に嫌で、悔しい気持ちになる。
8歳、9歳、10歳の幼い生徒や、ティーンエイジャー、大人までの生徒に対して、僕が使っていた重要な要素のひとつは、彼らが好きな曲のほんの一部でも演奏できるようにするために、毎回のレッスンで常に何かを学ぶことに集中するようにすることだったと思うよ」
教師をしていた頃、サトリアーニは、生徒の年齢による違いにも気づいていました。
「若い生徒と年配の生徒とでは、とても難しいことだと思うんだ。若い生徒は、もちろん、手をうまく動かすことができないし、あまり発達していない。でも、もし彼らが好きなメタリカの曲の数音だけでも弾くことができたら、彼らはとても興奮して、自分の進歩に満足し、それを友達に見せることができる、それが始まりなんだ。
大人は、ネガティブな選択肢をすべて忘れさせたり、未来はいつも明るいという、若い子のような素朴な態度を取らせることが本当に難しい。残念ながら、年齢を重ねるにつれて、そのような態度を維持することは本当に難しくなっていくけど、それは幼い頃に僕たちに組み込まれているものなんだ。かつては最悪の事態を想像することなく、常に未来が良くなることを想像していたんだ。僕は毎日練習しているけど、毎日、自分ができないことを思い知らされている(笑)。だから、わかるんだよ」