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『スパイナル・タップ』のドラマー ミック・シュリンプトン役のリック・パーネルが死去

2022/05/02 12:45掲載
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Ric Parnell
Ric Parnell
映画『スパイナル・タップ』に登場するメタル・バンド、スパイナル・タップ(Spinal Tap)。ドラマーのミック・シュリンプトン役で知られる英国人ミュージシャンのリック・パーネル(Ric Parnell)が死去。70歳でした。

彼は晩年、米モント州ミズーラに移り住み、ラジオ番組の司会をしていました。米ラジオ局KLYQが訃報を伝えています。

リック・パーネルは1970年に音楽のキャリアをスタートさせます。キャリアの初期は、さまざまなグループを渡り歩き、1970年にはアトミック・ルースターに加入。1974年まで在籍し、スタジオ・アルバム『Made in England』と『Nice 'n' Greasy』で演奏しました。

その後、イタリアのロックバンドTriton、ポップロックグループのStars、ジャズフュージョンのNovaで活躍した後、セッション・ドラマーとして成功を収めます。シルヴァーヘッドのマイケル・デ・バレスやイエスのジョン・アンダーソンの作品、トニー・バジルの1981年アルバム『Word of Mouth』に参加しました。バジルのヒット曲「Mickey」のドラムはパーネルです。

ジャーニーやホワイトスネイクからのオファーを断っていたというパーネルは、1984年の映画『スパイナル・タップ』でミック・シュリンプトン役を演じ、ブレイクを果たします。

パーネルは映画の公式サウンドトラックでドラムを担当し、グループが架空の存在から現実の存在になったときにも関わり続けました。1992年にスパイナル・タップが再結成ツアーを行った際、パーネルは映画の中で死んだ役柄のミックの双子、リック・シュリンプトンとして演奏しました。スパイナル・タップの2枚目のアルバム『Break Like the Wind』もこの時期にリリースされ、パーネルは再びドラムとパーカッションを担当しました。