HOME > ニュース >

クラウス・シュルツェ死去

2022/04/28 01:07掲載(Last Update:2022/04/28 01:34)
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
Klaus Schulze
Klaus Schulze
ジャーマン・エレクトロニック・ミュージックの巨匠クラウス・シュルツェ(Klaus Schulze)が死去。彼の家族や現在の所属レーベルSPVがSNSで発表。74歳でした。

以下、家族の声明より

「ファンの皆様へ。

深い悲しみの中、クラウスが昨日2022年4月26日、長い闘病生活の末、74歳で突然この世を去りましたことをお知らせします。

彼は素晴らしい音楽的レガシーを残しただけでなく、妻、2人の息子、4人の孫も残しています。

彼の名において、そして家族の名において、私たちはあなたの長年にわたる忠誠とサポートに感謝したいと思います - それは彼にとって大きな意味を持ちました!
彼の音楽は残り、私たちの思い出も残るでしょう...。

人として、アーティストとして、彼について書きたいことはたくさんあるのですが、彼はおそらく、“もう十分だ!”と言ってくれるでしょう。

彼の希望に従って、私たちは最も近い家族の輪の中で彼に別れを告げます。皆さんもご存知の通り、彼はいつも“私の音楽が重要なのであって、私の人間性が重要なのではない”と言っていました。

Maximilian Schulze
また、家族およびクラウス・シュルツ・チームの名において」





クラウス・シュルツェは1947年8月ドイツ・ベルリン生まれ。

1969年にPsy Freeのドラマーとして音楽活動を開始し、タンジェリン・ドリームやアシュ・ラ・テンペルのドラマーを経て、1972年にアルバム『Irrlicht』でソロ・デビュー。『Moondawn』(76年)、『Mirage』(77年)、『Body Love』(77年)、『Dune』(79年)をはじめとする数多くの傑作を発表。シンセサイザーを駆使した作風を確立し、ジャーマン・エレクトロニック・ミュージックのパイオニアとしての評価を得る。その先鋭的な実験は後世のテクノ・アーティストにも多大な影響を及ぼした。60枚以上のソロ・アルバムを発表。ツトム・ヤマシタとのコラボレーションや、喜多郎のシンセの師匠としても知られている。

シュルツはドイツのレーベルSPVから最新スタジオ・アルバム『Deus Arrakis』を6月10日にリリースする予定。