Ionic Original - T-Bone Burnett
音楽プロデューサーの
Tボーン・バーネット(T-Bone Burnett)は、新しいアナログ・オーディオ・フォーマット「アイオニック・オリジナル(Ionic Original)」を発表。アナログレコードのように見えますが、異なる新しいディスク・フォーマットで、音の忠実性という点ではレコード、CD、ストリーミングを凌ぐと言われており、バーネットは“レコーディング・サウンドの最高峰”と説明しています。
声明によると、アイオニック・オリジナルは「アルミニウムのディスクにラッカー塗装を施し、音楽によって螺旋を刻み込んだもの」だという。
これは、蓄音機で使われた壊れやすいシェラック製から、現在のアナログレコードで使われているポリ塩化ビニル製に移行して以来、70年以上ぶりのアナログ音楽再生の大きな進展となるもので、バーネットが行う「レコーディング音楽の評価をリセットする」試みの一部であるとのこと。
バーネットは声明の中で、アイオニック・オリジナルを次のように説明しています。
「アイオニック・オリジナルは、レコーディング・サウンドの最高峰です。アーカイバル(記録として保管できる)クオリティで、未来を約束する、唯一無二の存在です。アイオニック・オリジナルは絵画に匹敵するだけでなく、絵画なのです。アルミニウムのディスクにラッカーが塗られ、音楽によって螺旋が刻まれています。この絵画には、その音楽が含まれており、螺旋にスタイラスを入れて回転させると、その音楽を聴くことができるのです。
レコーディング音楽のサウンドの歴史を踏まえ、バーネットはレコード、CD、ストリーミングなど、あらゆるレコーディング音楽を体験する手段を超える深み、響き、音の忠実性を持つアナログ・ディスクを開発しました。新会社NeoFidelity, Inc.を設立し、幅広い音楽ジャンルのアーティストをレコーディングし、アイオニック・オリジナルの配信プラットフォームを提供することで、バーネットはレコーディング音楽の評価をリセットすることを決意しています。
アナログの音がデジタルの音より優れていることを表現するとき、よく“温かみ”という言葉が使われます。アナログの音は、より深みがあり、より複雑なハーモニーを持ち、より共鳴し、より良いイメージングを持っています。アナログの音はより多くの感触、より多くの特徴、より多くの感触を持っています。デジタルの音は凍っています。アナログの音は生きているのです」
バーネットはこのプロジェクトに
ボブ・ディラン(Bob Dylan)を起用し、ディランはこのフォーマットでの発売のために、自作曲を数曲再録音したことが明らかにされています。いつリリースされるのか、どの曲なのかなど詳細については不明ですが、バーネットが新たに設立したNeoFidelity, Inc.は、ディランのリリースを皮切りに、「アイオニック・オリジナル」シリーズをリリースしていく予定です。