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アーティストのシンシア・プラスター・キャスター死去 ロックスターの男性のシンボルを石膏で制作

2022/04/22 12:47掲載
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Cynthia Plaster Caster
Cynthia Plaster Caster
ジミ・ヘンドリックスをはじめとするロック・ミュージシャンの男性のシンボルや女性の胸の石膏模型を作ることで知られるアーティスト、シンシア・プラスター・キャスター(Cynthia Plaster Caster)ことシンシア・アルビトン(Cynthia Albritton)が死去。彼女の代理人は、彼女が長い闘病生活の末、4月21日未明にシカゴで亡くなったことを発表しています。74歳でした。

シンシアは1947年にシカゴで生まれました。1960年代、美術学校に通っていた彼女は「形を保つことができる固いもの」の石膏模型を作るという課題を与えられました。貝殻や歯ブラシに手を伸ばす人もいる中、シンシアはお気に入りのロック・バンドのフロントマンの男性のシンボルを選びました。最初の有名な被写体となったのはジミ・ヘンドリックスで、彼は1968年、シカゴでのツアー中に承諾しています。

このほか、シンシアが同意を得たのは、バズコックスのピート・シェリー、MC5のウェイン・クレイマー、デッド・ケネディーズのジェロ・ビアフラ、テレヴィジョンのリチャード・ロイド、ジーザス・リザードのデヴィッド・ヨウ、エリック・バードンなど。

2000年には女性の胸の型を取り始め、ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・O、L7のSuzi Gardner、ステレオラブのレティシア・サディエール、ピーチズなどを被写体としました。

シンシアの作品はフランク・ザッパの目に留まり、ザッパはシンシアのパトロンのような存在になりました。

シンシアはキッスの楽曲「Plaster Caster」(アルバム『Love Gun』より)やジム・クロウチの「Five Short Minutes」に影響を与えました。

2000年のドキュメンタリー映画『Plaster Caster』は、シンシアの人生と多くの有名な被写体に光を当てました。予告編は以下からご覧になれます。