若き日のジミ・ヘンドリックスを含む多くのプレイヤーに影響を与えたブルース・ギタリストの
ギター・ショーティ(Guitar Shorty)ことデヴィッド・カーニー(David William Kearney)が死去。彼が所属したレコード会社Alligatorが、4月20日にロサンゼルスの自宅で自然死したと発表しています。87歳でした。
1934年9月にテキサス州ヒューストンで生まれたギター・ショーティは、B.B.キング、ギター・スリム、Tボーン・ウォーカーの影響を受け、若い頃にギターを手にしました。10代でウォルター・ジョンソンのオーケストラに参加し、その背の低さからクラブのオーナーにつけられたあだ名がギター・ショーティでした。
ショーティはジョンソンとの共演でウィリー・ディクソンに注目され、ディクソンはショーティをシカゴのブルース・シーンの仲間に紹介しました。1957年に録音されたショーティの最初のシングルはオーティス・ラッシュをフィーチャーしており、これはレイ・チャールズの目に留まり、彼はその後ショーティを自分のツアー・バンドに起用しています。
レイ・チャールズ、ギター・スリム、サム・クックらとツアーをした彼は、共通の友人を通じてジミ・ヘンドリックスというギタリスト志望の若者と出会います。ショーティのワイルドなステージングは、ヘンドリックスにも深い印象を残したと言われています。「ジミがギターに火をつけ始めたのは、俺のようにバックフリップができないからだと言っていた」とショーティは語ったと言われています。
ショーティは晩年、世界中のブルース・フェスティバルの常連で、80歳を過ぎてもツアーとレコーディングを続けていました。最後のアルバムは2019年の『Trying To Find My Way Back』でした。