ハート(Heart)の
アン・ウィルソン(Ann Wilson)と
ナンシー・ウィルソン(Nancy Wilson)は、ハートの当面の将来について意見が一致していないものの、姉妹は仲が悪いわけではないとのこと。アンは英Classic Rock誌の新しいインタビューのナンシーとの関係について話しています。
アンとナンシーの間に確執があるという噂について、こう話しています。
「そうじゃないわよ。それは作り話よ。ナンシーと私は、お互いうまくやっているわ。ただ、ハートがどうあるべきかについての考え方が違うだけで、まだ妥協点を見いだせてないのよ。
50年経った今でも、私は垣根やルールを壊したいと思っているし、彼女はLAのイメージングというものに乗って、レガシーなものだけをやっていればいいと思っている。それが、私たちの意見の分かれ目なのよ。でも、こんなこともあるけど、そのうちにもっと良くなって、お互いをもっと好きになれると思うわよ」
2016年にアンの夫が逮捕された事件が大きく取り上げられた後、姉妹の関係は過去最低になったと考えられていました。
事件は同年8月に、アンの夫ディーン・ウェッターが、ナンシーの双子の息子たちを暴行して逮捕されたものでした。これ以降、アンとナンシーは距離を置き、アンはソロで、ナンシーは自身率いるバンドでそれぞれ活動を行っていました。
ハートは2019年に活動を再開し、ライヴツアーを行いました。昨年提案されたハートのツアーは、姉妹がどのバックバンドを使うかで合意できず、実現しませんでした。アンは自分のバンドを希望しましたが、ナンシーはそれを了承しませんでした。
アンは以前のインタビューの中で、現在はナンシーとは別行動をしているものの、ハートが50周年を迎える2023年には活動を共にする計画がある述べていました。「来年はいろいろなことを計画しています。ハートが何かやるのは間違いない」。
また先日にはRock Candy誌の新しいインタビューの中で、アンは自分とナンシーの間に確執はないと主張し、ハートとして再びアルバムを作りたいと話しています。
「家族にはいろいろなことが起こるものよ。あれは家族の中で起こったことの一例で、私たちはそれを解決した。でも、困難にさせたのは、それが人前で起こったということなの。もし、個人的に起こったことであれば、家族を部屋に集め、座って、私たちの間で解決できたでしょう。そうではなく、警察が呼ばれたので、ナンシーと私が四六時中いがみ合っていたというつくり話が生まれたのよ。実際は全然そんなことはないんだけどね。
曲次第ね。曲がすべてをリードするのよ。今、また曲を書いている。ソロのためなのか、ハートのためなのかわからないけど。でも、そう、ハートのアルバムをまた作りたいと思っているのよ。
引退したり、他のことをしたりする時期が来るとは、どうしても思えないのよ。これは私にとっての天職なの。この仕事をするために生まれてきたのだから、できる限り長くやっていくわ」