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Beck 自身の昔のヒット曲を再レコーディング

2022/03/21 20:33掲載
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Beck
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Beckは、自身の昔のヒット曲を再レコーディングしているという。米テキサス州オースティンにて開催されているSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)フェスティバルの基調講演の中で明らかにしています。

彼は、昔の曲を作り直すというアイデアに魅了され、「Loser」や「Where It's At」などの新ヴァージョンを、まだ詳細が明らかにされていない新プロジェクトのために制作しているとのこと。

「曲を作って、そのヴァージョンしか存在しないというのは、ちょっと専断的だと思うんだ」と語り、過去の作品を振り返ることが新しい音楽のインスピレーションになるとも述べています。「自分の作品を振り返ると、直したいと思うところが見えてくるんだ。それが次のアルバムの原動力になる。進化ではなく、明確な形で具体化しようとしているんだ」

また、Beckは2019年のアルバム『Hyperspace』でファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)と一緒に仕事をしましたが、彼との出会いが遅すぎたため、ヒット曲「Happy」に関わることができなかったと後悔を口にしています。

「彼とは20年くらい前から一緒に曲を作りたいと思っていたんだ。エレベーターでファレルとばったり会ったとき、いつも一緒に仕事をしたいと言っていたんだ。2012年か13年くらいにようやく彼に電話したんだ。そして、初めて彼と仕事をした日、彼は“座ってくれ、ちょうど曲を書いたところなんだ”と言ったんだ」

当時、Beckはヘヴィで奇妙な音楽を書くことに疲れていたため、何か高揚感があって「ハッピー」な音楽を作りたいと考えていたという。

「当時、僕には幼い子供がいて、ポップミュージックを演奏していたんだけど、何か光に満ちたものが欲しかったんだ。ファレルは“完璧なものがある”と言って、僕を座らせて、この曲“Happy”を聴かせてくれたんだけど、“もう完成しているんだな”と思ったんだ。僕は3日ほど遅れて現れたんだ。別の人生では、これが僕の曲だったかもしれない」