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音楽ファンの3人に2人が「ミュージシャンとその音楽を切り離すことは不可能だ」と考えている 最新調査結果

2022/03/10 17:57掲載
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Vocal music
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最新の調査によると、音楽ファンの3人に2人が「ミュージシャンとその音楽を切り離すことは不可能だ」と考えており、51%の回答者が、物議を醸したミュージシャンの支援をやめるかどうかは状況次第と考えています。

TickPick社は、さまざまなジャンルや年齢層の音楽ファンを対象に、「ミュージシャンとそのアートを切り離すことはできるのか」「ミュージシャンはどの程度まで自分の行動に責任を持つべきか」「物議を醸す行動をしたミュージシャンは許されることがあるのか」について意見を求めました。

調査対象となった20歳から80歳までの音楽ファン1,001人(平均年齢38歳)のうち、88%が「アーティストをサポートする、というのは、その音楽を聴くことから、関連コンテンツを消費したり、グッズやコンサートチケットを購入することまでが含まれている」に同意しています。この意見に真っ向から反対する回答者は2%未満でした。

また、ミュージシャンとアートを切り離すという考え方は、様々なジャンルのファンで異なっていました。例えば、フォークやゴスペルの愛好家の74%は、好きな演奏家と彼らがリリースする音楽を切り離すことは不可能だと考えています。一方、グランジやインディーロックのファンは、切り離すことができないと考えている人は最も少なく、58%と52%でした

●ジャンル別に見た、ミュージシャンとアートを切り離すことは不可能だと思う割合


「物議を醸したミュージシャンの支援をやめるべきか」という質問に対しては、51%の人が、答えはイエスかノーかではなく、状況によるものだと答えています。

この質問に対して、男性は女性よりも絶対主義的な態度を取る傾向が強く、約47%の人が「物議を醸したミュージシャンの応援は絶対にやめるべき」と考えているのに対し、女性は約37%でした。

ジャンル別ではEDM、レゲエ、ファンクの支持者は最も寛容でなく、インディーロック、ロック、グランジのファンは、論争があってもお気に入りのアーティストに忠実である可能性が最も高いことがわかりました。

アーティストの不祥事に対してファンが行ってきたことは様々です。最も多かったのは以下の通りです。

・そのアーティストの音楽を聴くのをやめた (62%)
・グッズを身につけるのをやめた(48%)。
・オンライン・ファン・コミュニティからの離脱(39%)。
・購入済みのコンサートチケットを処分した(38%)
・アルバムや楽曲を捨てる、または削除した(36%)。
・ソーシャルメディアでフォローを外した(30%)。

また、参加者に、最近の論争で個人的に今年応援するのをやめたアーティストを教えてもらったところ、1位はR.ケリーでした。

●最近の論争で個人的に今年応援するのをやめたアーティストのランキング


「物議を醸したミュージシャンの応援はやめるべきだ」と考える理由の第1位は「自分の行動に責任を持つこと」でした。また、半数以上の回答者が、ミュージシャンは悪い行為から利益を得るべきではないと考えており、47%が支援をやめることが正しいことだと考えています。

では、物議を醸したアーティストが許されることはあるのでしょうか? 回答者は物議を醸したアーティストを許そうと思うきっかけについても回答しており、64%の音楽ファンが「償いをしようと努力しているアーティストを支援してもいい」と考えており、応援する理由のトップとなっています。アーティストが亡くなったら、その人の音楽を応援することは許されると考える人は少数派で、また3%の人は「絶対に許されないと思う」と回答しています。