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ブルース・ディッキンソンはパイロット中にアイアン・メイデンの未発表アルバムを乗組員にこっそり公開 誤って無線に送信し管制官を騒然とさせる

2022/03/04 18:40掲載
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Bruce Dickinson
Bruce Dickinson
アイアン・メイデン(Iron Maiden)のヴォーカリスト、ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)は、パイロットでもあることは知られていますが、ディッキンソンはかつて飛行中に乗組員にメイデンのまだ未発表だったアルバムをこっそり聴かせたことがあり、その際、パイロットと航空管制官が互いに通信するためだけに使われている無線チャンネルに誤ってメイデンの音楽を送信してしまい、管制官を騒然とさせたことがあるという。

自身のスポークンワード・ツアーの一環として2月24日に行われたパフォーマンスの中で、当時の話を披露しています。

ディキンソンはこの出来事がいつ起こったのか特定しませんでしたが、彼が「Rainmaker」という曲に言及したことから、2003年アルバム『Dance of Death』のことである可能性が高いです。つまりおよそ20年前の出来事ということです。

「一度、エジプトかどこかから、空っぽの飛行機で帰ってきたことがあったんだ。

コックピットのドアが開いていて、客室乗務員はみんな後ろにいて、チルアウトしているか、眠っているか、何かをしていた。俺たちはイタリア上空を飛んでいて、自動操縦がオンになって、緊張感を緩めていた。

副操縦士は大のロックファンで、AC/DCやAirborneの大ファンだったんだ。だから彼はどこの旅先でも、ラジカセを買ってきて、“ボス、ちょっといいですか、今クルーズ中なんですけど、音楽を聴いてもいいですかね?”。俺は“もちろんだ、会社の手続きには関係ないことだ”と答えた。もちろん、会社の規則には反することだけど。いいじゃないか。

それから、AC/DCとAirborneをちょっとかけて、俺たちはノリノリだったんだ。俺は“じつはね、たまたまなんだけど、バンドとマネージメント以外、世界中の誰も聴いたことのないアイアン・メイデンの新しいアルバムのミックス盤を持っているんだよ。聴いてみたいか?”と言うと、彼は“やった、やった!”と言った。それでCDをCDプレイヤーに入れて再生したんだ。俺は周りの人たちに“メイデンの新しいアルバムを聴きたい人はいる?”と叫ぶと、彼らは“イェーイ!”と言った。

それでハンドマイクを用意して......それを(スピーカーに)当てて、(アルバムの)どこだったか、たぶん“Rainmaker”か何かだと思うけど、機内中に爆音で流れて、みんな(いい時間を)過ごしたんだ。それから4分くらい経って、“最近ラジオであまり喋ってないな、ああ、くそー”とか思いながらハンドマイクを置いたんだ。そのあと、ようやくローマに着いたんだけど、そこで聞こえてきたのは、“誰が送信しているんだ?誰が音楽を送信しているんだ?あなたはどこの航空会社ですか?おまえは誰だ?名乗り出ろ!”だったんだよ。

素晴らしいことに、まだアルバムがリリースされていなかったので、それが誰なのか見当もつかなかったんだよ」