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モーリス・デイとプリンス・エステート ザ・タイムの名称の権利をめぐって対立 モーリスは使用を禁じられたと主張

2022/03/04 12:33掲載
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Morris Day
Morris Day
ザ・タイム(The Time)のリードシンガー、モーリス・デイ(Morris Day)は、プリンス(Prince)の遺産を管理するエステートの決定により、モーリス・デイ・アンド・ザ・タイムの名前を「いかなる形でも使うことができなくなった」と主張する投稿をSNSにしました。これに対して、プリンス・エステートはその主張は「完全に正確ではない」とし「驚き、失望した」と否定しています。

デイの声明は以下の通りです。

「俺は40年の人生をかけて、プリンスと俺が考え出した名前とレガシーを築き上げてきた。彼が生きている間、俺が使うことに何の問題もなかった名前だ。俺は文字通り、血と汗と涙を流して、その名前に価値を与えることに力を注いだ。実際、彼はモーリス・デイ・アンド・ザ・タイムという名前で、俺をいくつかのツアーや、ペイズリー・パークでの満員の夜にブッキングしてくれた。一度もその名前を使うなと言われたことはない。

しかし、プリンスがいなくなった今、突然、彼の数百万ドルの遺産を管理する人々が、俺から俺の名前を取り上げて歴史を書き換えようとし、それによって、俺が家族を養う方法に影響を及ぼしている。だから今現在、プリンス・エステートによって、俺はもうモーリス・デイ・アンド・ザ・タイムをいかなる形でも使うことはできないんだ」

これに対してプリンス・エステートの声明には以下のとおりです。

「プリンスとモーリス・デイの長年の歴史と、エステートが円満な話し合いだと思っていたことを考えると、プリンス・エステートは彼の最近の投稿を見て、驚き、失望しました」「エステートはこの問題を解決するためにモーリスと積極的に協力する用意があります。しかし、彼が共有した情報は完全に正確なものではありません」

その後、デイのチームは、12月に送られてきたプリンス・エステートの最初の手紙の内容を米ビルボード誌に伝えています。

それによると、エステートの弁護士は、デイがモーリス・デイ・アンド・ザ・タイムという名前を商標登録しようとしたことを問題視しており、1982年にプリンスの会社がその名前の権利を所有することになるという合意があったと指摘しているという。

「したがって、デイ氏はいかなる形でも“ザ・タイム”を使用したり登録したりする権利はない」「これには、“モーリス・デイ・アンド・ザ・タイム”の商標の使用や登録も含まれる」と、12月の手紙には書かれているとのこと。また、この手紙には、デイの商標申請を阻止するために法的措置を取るとも脅しているという。

デイのチームは、1982年の合意についてのプリンス・エステートの説明は不正確であるとしています。リチャード・B・ジェファーソン弁護士はビルボードに対し「当事者間の書面による合意は、我々のクライアントがモーリス・デイ・アンド・ザ・タイムとして継続する独占的権利を与えるものであり、プリンスの長年の同意と一致している」と語っています。