村下孝蔵の代表曲のひとつ「初恋」。39年目にして初のミュージックビデオが、オリジナルの発売日である2月25日に公開されています。
以下インフォメーションより
1983年にリリースされオリコンシングルランキング最高3位を記録した村下孝蔵最大のヒット曲「初恋」。この楽曲のビジュアルといえば村上保氏の切り絵が思い浮かぶ方も多いだろうが、ミュージックビデオはまだ時代的に浸透しておらず、この楽曲のクリップも当時制作されることはなかった。
しかし発売から40年近く経った今も人々の共感を呼び愛され続けもはやスタンダードとも呼べるこの楽曲に、現代のクリエイターが今の感性でミュージックビデオを制作し、さらに後世へと伝えていこうというプロジェクトが発足。この度オリジナルの発売日である2月25日に完成されたビデオクリップが公開された。
今回監督を務めたのは井上真行。令和における10代の観点を主眼としてショートフィルムを制作。また俳優として村下のレーベルと同じソニー・ミュージックグループのソニー・ミュージックアーティスツ所属の若手俳優、岸せいらと髙橋大翔が出演している。
〜井上真行コメント〜
「初恋」を現代的な解釈で映像化するというコンセプトをいただきました。前提としては、この愛され続ける名曲の世界観をとにかく壊したくなかったです。そして、僕の中でスマホのカメラがあれば、カメラを通した時だけ好きな男性に近付ける臆病な女性の心理に辿り着きました。
初恋はうまくいかないからこそ人生は美しい。
今回、僕はその美学を改めてこの名曲から学ぶ機会になりました。本当にありがとうございました!
■井上真行プロフィール
兵庫県姫路市生まれ。2009年『一秒の温度』でぴあフィルムフェスティバルグランプリを受賞。経済産業省製作の短編『夢を見た』、劇場公開の長編『正しく忘れる』、『なけもしないくせに』等を製作。現在、映像ディレクターとして活動中。
■「初恋」
村下孝蔵5枚目のシングルとして1983年2月25日にリリース。オリコンシングルウィークリーランキング最高3位、年間でも14位を記録し、50万枚を超える売上で村下最大のヒット曲となる。瑞々しい歌詞と切ないメロディーは時代を超えて愛され続け、令和の今でもカラオケの定番曲として歌い継がれているほか、これまでに60を超えるアーティストにカバーされる不朽の名曲となっている。
2013年には村下の故郷である熊本県水俣市の商店街に本曲の歌碑が設置され、商店街の通りも「初恋通り」に改名された。