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プロコル・ハルムの中心人物 ゲイリー・ブルッカー死去

2022/02/23 00:39掲載(Last Update:2022/02/23 01:08)
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Gary Brooker MBE 1945 - 2022 R.I.P
Gary Brooker MBE 1945 - 2022 R.I.P
プロコル・ハルム(Procol Harum)の中心人物であるゲイリー・ブルッカー(Gary Brooker)が死去。バンドの公式サイトやSNSで明らかにされています。76歳でした。

以下、公式サイトの声明より

「2022年2月19日、プロコル・ハルムのシンガー、ピアニスト、作曲家であり、音楽業界においてかけがえのない光を放っていたゲイリー・ブルッカー MBEが逝去されたことを、大変残念に思います。76歳の彼は、がんの治療を受けていましたが、自宅で静かに息を引き取りました」



ゲイリー・ブルッカーは英ロンドン生まれ。父親のハリー・ブルッカーはプロのミュージシャンでペダル・スチール・ギターを演奏していた。ブルッカーは子供の頃からピアノ、コルネット、トロンボーンを習っていた。一家は1950年代半ばにエセックス州に移る。

ブルッカーは1959年に友人たちと共にパラマウンツ(The Paramounts)を結成。1962年頃から本格始動し、1960年代に急成長した英国のR&Bシーンの中で注目を集めた。

パラマウンツ解散後の1966年、ブルッカーは友人のキース・リードとともにプロコル・ハルムを結成。ブルッカーが作曲、ピアノ、リード・ヴォーカルを担当したデビュー曲「A Whiter Shade of Pale(邦題:青い影)」は世界的大ヒットとなる。ブルッカーは1977年に解散するまで、多くの曲をリードと共作した。

解散後、ブルッカーはソロ活動を開始し、1979年にアルバム『No More Fear of Flying』を発表した。同じ頃、エリック・クラプトンのバンドに参加した。

またブルッカーは、アラン・パーソンズ・プロジェクトの1985年のアルバム『Stereotomy』に収録されている「Limelight」ではリード・ヴォーカルを担当。1997年から1999年にかけてはリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのツアーに参加。ビル・ワイマンが率いるリズム・キングスにも数年間在籍し、アルバムやツアーに参加した。

プロコル・ハルムは1991年に再結成し、ツアーを中心に活動を行っている。

ブルッカーは2003年にチャリティー活動が評価されてMBE(大英帝国勲章5等勲爵士)を授与された。