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イタリア警察、25年間逃亡していた詐欺師をレコード盤を使って指紋を入手して逮捕

2022/02/15 14:44掲載
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イタリアの警察は、25年間逃亡していた詐欺師をレコード盤を使って指紋を入手して逮捕しています。

逮捕されたロベルト・ヴィヴァルディ(69歳)は、1997年に詐欺とマネーロンダリングの罪で20年の実刑判決を受けた後、逃亡していました。彼の名前は、インターポールの最重要指名手配リストにも登録されていました。

ヴィヴァルディの仲間のソーシャルメディアを監視していた警察は、彼が南アメリカのベネズエラに住み、古いレコードを売っていることを突き止めます。

アレッサンドロ・ガロ警察署長は英The Times紙のインタビューの中で、「彼の家族、友人、知人のソーシャルメディアのアカウントを調べたところ、一部の人物がベネズエラに拠点を置く人物と連絡を取っていることを発見した。彼らは皆、この人物と連絡を取る際には細心の注意を払っていたが、ヴィヴァルディのある旧友が、その人物のプロフィールに記載されている生年月日とは異なる日に誕生日の挨拶を送っていたのを見つけた」と説明。

ヴィヴァルディは何十年もの間、カリブ海のベネズエラ沖のマルガリータ島で偽名を使って生活していたことが判明します。

彼の身元を確認するために、警官は彼の店のサイトで偽のアカウントを作って、ボサ・ノヴァ・スタンダードのレコード盤『The Girl from Ipanema(イパネマの娘)』を注文しました。

署長は「レコードがイタリアに到着したとき、カヴァーの指紋を調べたところ、ヴィヴァルディの指紋と一致するものがあった」と語っています。

警官は、レコードを注文した後にヴィヴァルディと親交を深め、彼を隠れ家から誘い出すために、島の観光事業を購入する際の仲介役をするよう説得しました。

そして「ヴィヴァルディがレストランに約束の時間に現れたとき、ベネズエラの警察が待っていたのです」と署長は語っています。

ヴィヴァルディは現在イタリアに送還され、逮捕されています。