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英インディーズバンド Spotifyが支払うロイヤルティの低さに抗議して1曲30秒の曲を1000曲収録したアルバムをリリース

2022/02/08 20:25掲載(Last Update:2022/02/14 01:28)
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Mark Christopher Lee, singer and guitarist of The Pocket Gods (Photo: Christina Jansen/cjansenphotography.com)
Mark Christopher Lee, singer and guitarist of The Pocket Gods (Photo: Christina Jansen/cjansenphotography.com)
あるインディーズバンドが、Spotifyが支払うロイヤルティの低さに抗議して、1曲30秒の曲を1,000曲収録したアルバムをリリースすると発表しています。このバンドは、Spotifyでは曲が30秒再生された時点でストリーミングされたとカウントされるため、リスナーが曲を最後まで再生してもしなくても支払われるロイヤリティは同じであると主張しています。

このバンドは英セントアルバンズのバンド、The Pocket Godsで、アルバム『1000×30 - Nobody Makes Money Anymore』は2月11日にリリースする予定です。

バンドは、Spotifyの現在の方法が、3分間のポップソングの終わりを告げるかもしれないというThe Independent誌の記事に触発されて、このアルバムを制作したという。

The Pocket Godsのフロントマンであるマーク・クリストファー・リーは、Spotifyから曲がストリーミングされるたびに約0.002ポンドの収益を得ていると述べていますが、「この記事を見て、“たった30秒で報酬を得られるのに、なぜもっと長い曲を作る必要があるのか”と考えさせられた」と語っています。

また「俺たちは1,000曲を作曲してレコーディングしたけど、それぞれの曲の長さは30秒強だ。一番長いのは36秒だよ。このアルバムは、公正なロイヤルティを求めるキャンペーンへの関心を高めることを目的としているんだ」とも述べています。

アルバムのために1,000曲を考え出すことは大変な作業だったという。リーは「サビから始まってそれを繰り返す場合もあれば、ヴァースとコーラスがある場合もある。工夫のしようがない。観客はライヴで曲を楽しんでくれるけど、バンドがノリノリになるのは難しいね」と述べています。

アルバムからのシングルとして「0.002」「Nobody Makes Any Money Anymore」が聴けます



【update】
アルバム『1000×30 - Nobody Makes Money Anymore』は以下で聴けます